バレーボールシューズは、人気のモデルを選べば自分にも合うとは限りません。軽さやクッション性も気になりますが、実際に履くと、足幅やかかとの収まり、止まったときの感覚に違いがあります。

私は実業団でセッターとしてプレーし、V-SWIFTやローテジャパンを履いてきました。切り返しやセットアップで動きやすいと感じたシューズがある一方、足に合わないと感じるシューズを使っていた時期には、足裏やすねの痛みに悩んだ経験もあります。

だからこそ、機能やデザインにひかれても、最後は自分の足に合うかを確かめてほしいと思っています。

この記事では、バレーボールシューズ10モデルを比較しながら、ポジション別に考えたい性能、試着で確認すること、買い替えの目安を紹介します。

※掲載商品の説明はメーカーの公表情報をもとにしています。着用経験は筆者が当時使用していたモデルについての感想であり、現在掲載しているモデルをすべて試したものではありません。

結論|足に合うことを先に確認し、動き方で候補を絞ろう

結論|足に合うことを先に確認し、動き方で候補を絞ろう

シューズ選びでは、まずつま先・足幅・甲・かかとの収まりを確認します。そのうえで、自分がよく行う動作に合わせて候補を比べましょう。

プレーで重視したいこと比較したい性能・履いたときの感覚
助走から強く踏み切りたい踏み込みやすさ、足が靴の中でずれないか
ブロックの横移動とジャンプを繰り返す横方向の支え、クッション性
トスの位置へ移動し、止まって構えたい切り返しやすさ、グリップ、フィット感
低い姿勢から一歩目を出したい足の動かしやすさ、前足部の曲がり方、グリップ

ポジションは候補を絞るための目安で、履けるシューズを決めるものではありません。 セッターでもジャンプトスやブロックで負荷の強いプレーを繰り返す選手はいますし、同じアタッカーでも練習量や好みは違います。

「自分のポジション向けだから」と決める前に、今のシューズで何に困っているかを一つ挙げてみてください。幅がきついのか、かかとが浮くのか、動くと重く感じるのか。それが分かると、比較するポイントも絞れます。

元セッターの着用経験|V-SWIFTとローテジャパンで感じたこと

元セッターの着用経験|V-SWIFTとローテジャパンで感じたこと

V-SWIFTは、止まってセットアップするときの感覚が良かった

V-SWIFTで印象に残っているのは、切り返しやセットアップの際に、靴底がしっかりとコートをつかむような感覚です。セッターとしてプレーしていて心地よく、疲れにくかったように記憶しています。

私の場合は、軽さだけでなく、トスを上げる位置へ移動し、そこで止まる・ジャンプトスのステップに入る際の感覚がシューズを選ぶうえで大切でした。

ただし、これは当時履いていたモデルと、私自身の足・プレーで感じたことです。同じシリーズでも、現在のモデルを購入するときは改めてフィット感を確認してください。

ローテジャパンは中高で愛用。ただ、ジャンプを繰り返したときは気になった

ローテジャパンは、癖がなく履きやすい印象で、中学・高校時代に愛用していました。

一方、セッターとしてジャンプトスを繰り返したり、練習でスパイクに参加していた頃には、足裏の痛みが気になった記憶もあります。シューズだけが原因とは言い切れませんが、私にとっては、履きやすさに加えて、練習を重ねたときに足がどう感じるかも考えるきっかけになりました。

これは当時の個人的な経験であり、現在のローテジャパンが痛みを起こしやすいという意味ではありません。

足に合わないと感じたら、買い替える判断も必要

機能を重視する人もいれば、好きなデザインで選ぶ人もいると思います。ただ、私は足に合わないと感じるシューズを履いていた時期に、足裏やすねの慢性的な痛みを経験しました。

その経験から、足に合わないと感じたら、早めに別のモデルを検討してほしいと考えています。せっかく買ったシューズでも、履き続けることを優先する必要はありません。

なお、痛みが続いている場合は、買い替えだけで解決しようとせず、医療機関に相談してください。

【比較表】バレーボールシューズ10モデルの特徴と選ぶポイント

No.モデル名主な特徴比較したい人
1SKY ELITE FF 4RISETRUSSとFF BLAST MAX助走からの踏み切りと着地の感触を重視したい
2WAVE MOMENTUM 3前足部のクッションと広い接地面ジャンプを繰り返し、足裏のクッションと安定感を比べたい
3NETBURNER BALLISTIC FF 4SPEEDTRUSSによる切り返しのサポート攻守の切り替えで、さまざまな方向へ動く
4METARISE 2カーボン繊維で補強したプレートと反り上がったつま先踏み込みから蹴り出す感覚を重視したい
5WAVE MOMENTUM ELITE外側の壁状構造と前足部のクッションブロックの横移動とジャンプを繰り返す
6WAVE LIGHTNING Z8反発性を重視した素材とフィットを調整するひも穴足との一体感と、次の動作への移りやすさを比べたい
7V-SWIFT FF 5切り返しの支えと、厚みのあるベロセットアップでの停止・切り返しを重視したい
8GEL-TACTIC 13STABLETRUSSによる横方向のサポートサイドステップでの足の収まりを重視したい
9ROTE JAPAN LYTE FF 3前足部外側の補強と、守備の動き出しを考えた構造低い姿勢からの踏み出しや軽さを重視したい
10THUNDER BLADE Zフラットなソールと2.5E相当の幅設計初めての一足として、接地感や幅を確かめたい
ポジション別の分類は、この後の紹介で示しています。メーカーが使用ポジションを限定しているという意味ではありません。

ポジション別おすすめシューズ10選

【OH/OP向け】力強い踏み込みが重要なアタッカーにはこの3足

1)SKY ELITE FF 4(スカイエリートFF4)

出典:Amazon

踏み切りの反発性と、着地時のクッション性を重視したモデルです。 FF 4では、アップデートされた「RISETRUSS」と、クッション素材「FF BLAST MAX」を組み合わせています。助走から跳ぶ場面だけでなく、着地までを考えた設計です。

スパイクの助走から強く踏み込むOH・OPなど、ジャンプを繰り返す人が比較したい一足。以前のSKY ELITEを履いていた人も、同じシリーズだからと決めず、踏み込んだときの沈み方や蹴り出す感覚を確かめて選びましょう。

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2)WAVE MOMENTUM 3(ウエーブモーメンタム3)

出典:Amazon

前足部のクッショhttps://amzn.to/4w1qO6eンに加え、踏み込みと着地を支える広い靴底が特徴のモデルです。 ジャンプ時に負荷のかかる前足部には「MIZUNO ENERZY」を搭載。ソールを外側へ張り出させ、足元の安定性にも配慮しています。

足首周りにもクッション材を使っているため、試着では足裏の感触と、履き口に包まれる感覚を確かめたいところ。スパイクやブロックを繰り返す人が、着地の感覚を重視して選ぶ際の候補になります。

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3)NETBURNER BALLISTIC FF 4(ネットバーナー バリスティックFF4)

出典:Amazon

前後左右への動き出しや、切り返しを重視したモデルです。 FF 4では、新たに搭載した「SPEEDTRUSS」と、靴底の構造「X-GUIDANCE」を組み合わせ、コート上で素早く方向を変える動きを支えます。

ミッドソールには全面に「FLYTEFOAM」を採用し、軽さとクッション性の両立を追求。レシーブから助走へ移る、ブロック後に振り向いて守備へ戻るなど、ジャンプ以外の移動も多い人に比較してほしい一足です。

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【MB向け】横移動・踏み切り・着地の感覚で比べたい3足

4)METARISE 2(メタライズ2)

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踏み込みからジャンプへ移る動きに、独特の工夫があるモデルです。カーボン繊維で補強したプレートと、つま先が反り上がった形状を組み合わせ、足先へ力を移して蹴り出す動きを支えます。 クッションには「FF BLAST PLUS ECO」を採用しています。

西田有志選手の意見も取り入れて開発されており、ジャンプへの移行や踏み切り、着地を重視した設計です。MBに限らず、強い踏み込みを使うアタッカーの候補に。試着では、つま先側へ体重を移したときの感覚が自分に合うか確かめましょう。

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5)WAVE MOMENTUM ELITE(ウエーブモーメンタム エリート)

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広い接地面に加え、靴底の外側を立ち上げた壁のような構造で、横方向への動きを支えるモデルです。 足の甲を覆う部分にも、メッシュとジグザグ状の補強を重ね、横移動時のサポートを考えています。

前足部には、柔らかさと反発性を重視した「MIZUNO ENERZY CORE」を搭載。ブロックの横移動とジャンプを繰り返す人など、足裏のクッションだけでなく、横へ踏ん張る際の支えも重視したい人向けの候補です。


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6)WAVE LIGHTNING Z8(ウエーブライトニングZ8)

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反発性を追求した「MIZUNO ENERZY NXT」を搭載し、ジャンプと素早い動きの両方を考えたモデルです。靴ひもを通す部分に切れ込みを設け、足の形に沿って締めやすくしている点も特徴。 動いているときの足とシューズの一体感を重視しています。

ブロックからクイックへ入る、攻撃後すぐに守備へ戻るなど、次の動作へテンポよく移りたい人の候補です。足を包む感触と蹴り出しやすさを、モーメンタム系と履き比べると違いを探しやすいでしょう。

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【セッター向け】セットアップをサポートしてくれる2足

7)V-SWIFT FF5(VスウィフトFF5)

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クッション素材「FF BLAST PLUS」と、切り返し時のねじれを抑える「TWISTRUSS」を組み合わせたモデルです。足の甲を覆うベロに厚みを持たせ、フィット感にも配慮している点が特徴。 通気性と柔軟性を考えたメッシュのアッパーを採用しています。

セットアップのために走り込み、止まってトスを上げ、次の守備へ動き出す。そんな動作を繰り返すセッターが、切り返しの支えと足を包む感覚を重視して比較したい一足です。


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8)GEL-TACTIC 13(ゲルタクティク13)

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横方向への踏ん張りを重視して選びたいモデルです。 サイドに搭載した「STABLETRUSS」が足を支え、横移動時の安定性を高める設計になっています。足の甲を覆うメッシュにも、フィット感と左右への動きを支える役割があります。

セッターのセットアップやブロックへの移動はもちろん、レシーブで左右へ動く場面にも目を向けたい一足。軽さだけで選ぶよりも、サイドステップで足が靴の中に収まる感覚を重視したい人の候補です。


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 【リベロ・入門向け】守備の動きや足への収まりで選ぶ2足

9)ROTE JAPAN LYTE FF 3(ローテジャパンライトFF3)

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軽さに加えて、レシーブの構えから踏み出す動きを考えたモデルです。足の前方外側は編み目を密にし、踏ん張った力を逃がしにくいように設計。 靴底にも、斜め前へ動き出す際の足の動きを考えた「TWISTRUSS」を採用しています。

前足部には反発性のある「FLYTEFOAM PROPEL」、かかとから中足部には「FLYTEFOAM」を配置。低い姿勢からボールへ寄る、横へ踏み出すといった守備の動作を重視するリベロやレシーバーが比較したい一足です。


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10)THUNDER BLADE Z(サンダーブレードZ)

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フラットなソール形状で、足裏全体の接地による安定性を考えたモデルです。 足幅の設計は2.5E相当。細身のシューズで窮屈さを感じている人が、幅の違いを履き比べる際の候補になります。

リベロ専用という位置づけではなく、これからバレーボールを始める人の最初の一足として検討したいモデルです。初めて選ぶ場合は、横幅の余裕だけでなく、ひもを締めたときにかかとが浮かないかも確認しておきましょう。

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購入前に確認したい、サイズと履き心地

購入前に確認したい、サイズと履き心地

普段使うソックスで、両足を試す

試着では、バレーをするときのソックスを使い、左右両方を履いてみてください。いつも使うインソールや足首のサポーターがある人は、それらを使う状態で収まりを確認します。

かかとを合わせ、靴ひもを締めてから、つま先・足幅・甲に窮屈なところがないか見ていきましょう。

サイズ表記が同じでも、別モデルが同じように合うとは限りません。 以前履いていたモデルの後継を選ぶ場合も、試着できると安心です。

幅がきついときは、長さだけを大きくしない

小指や親指の付け根が当たる場合は、ワイド仕様や別の形のモデルも候補にします。幅に合わせてサイズを大きくした結果、かかとが浮いたり、靴の中で足が動いたりしないかも確認してください。

つま先の余裕だけで判断せず、前後の長さと、幅・甲・かかとの収まりをセットで見ることが大切です。

立った状態だけでなく、動いたときのずれも確認する

店内で可能な範囲で、歩く、かかとを上げる、軽く膝を曲げるといった動きを試してみましょう。

確認したいのは、足が靴の中で前へずれないか、かかとが大きく浮かないか、甲や指の付け根に強く当たるところがないかです。店頭での試着だけで実際のプレー感覚を確かめきれるわけではありませんが、合わない部分を見つける手掛かりになります。

軽さとクッション性は、どちらか一つで決めない

軽いモデルが好きな人も、足元にしっかりした感覚が欲しい人もいます。厚いソールが好みに合うとは限らず、軽いモデルだからクッション性が低いとも一律には言えません。

今のシューズで気になる点を基準に、候補を履き比べてください。商品の重量を比較する場合は、測定したサイズや片足・両足の違いにも注意しましょう。

ネット購入では、注文前に返品・交換条件を確認する

同じ商品でも、販売店によって返品・交換の条件は異なります。受付期間、送料、室内での試着が認められる範囲などを確認してから注文してください。

「合わなければ返せる」と思って、先に練習で使わないようにしましょう。 箱やタグを保管し、購入先の案内に従って試着してください。

買い替えは、使用期間だけでなく状態を見る

週1回使う人と、毎日練習する人では、シューズの傷み方が違います。「何か月使ったら交換」と決めるより、次の変化がないか確認しましょう。

  • 靴底の摩耗が目立つ、左右で減り方が大きく違う
  • アッパーやかかと周りが傷み、以前より足がずれる
  • ソールが剝がれている、破損している
  • 同じように使っていても、着地時の感覚が以前と変わった

滑りが気になるときは、靴底だけでなく床の汚れや状態も確認します。滑る原因が必ずシューズの寿命とは限りません。

また、新しくても足に合わないシューズを、傷むまで履き続ける必要はありません。 履き方やサイズを見直し、合わない場合は別モデルへの変更も検討してください。

まとめ|ポジションと、自分の足の両方で選ぼう

バレーボールシューズを選ぶときは、ポジションや好みの機能から候補を絞り、最後に自分の足に合うかを確認しましょう。

私はセッターとして、V-SWIFTの切り返しやセットアップでコートをつかむ感覚を気に入っていました。一方で、長く愛用したシューズでも、ジャンプを繰り返す中で足裏が気になった経験があります。

好きなシリーズや高機能なモデルでも、自分に合うかは別です。 商品名や価格だけで決めず、足幅、かかとの収まり、動いたときの感覚まで確かめてみてください。

そして、足に合わないと感じたら、早めに見直すこと。新しい一足を選ぶときも、今の一足を使い続けるか迷うときも、この点は大切にしてほしいと思います。

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