ミドルブロッカーの役割とは?日本の有名選手も紹介【バレーボール】


【ミドルブロッカーがどんなポジションなのか知りたい人】
「ミドルブロッカーって、どんな役割のポジションなの?自分もミドルブロッカーに挑戦したいけど、どんなことを意識すればいいのかな?ミドルブロッカーについて、わかりやすく教えて欲しい!」
ミドルブロッカーは、ネット際の守備を支えるブロックと、素早い攻撃であるクイックを担うポジションです。相手のスパイクを止めるだけでなく、味方がレシーブしやすいコースに絞ったり、自分の助走で相手ブロッカーを引き付けたりと、ボールに触れない場面でもチームを助けます。
この記事では、ミドルブロッカーの役割、日本の有名選手、プレーで意識したいポイントを紹介します。これから挑戦する人はもちろん、試合観戦でミドルブロッカーの動きを理解したい人も参考にしてみてください。
■コンテンツ
・ミドルブロッカーの役割とは?
・日本を代表するミドルブロッカーの選手を紹介
・ミドルブロッカーに求められる素質とは?
・ミドルブロッカーの役割とは?

・ミドルブロッカーの役割とは?
ミドルブロッカーは、主にネット中央から左右に動いてブロックに参加し、攻撃ではクイックを担うポジションです。「センター」と呼ばれることもあります。
リベロを起用するチームでは、後衛でリベロと入れ替わることが多く、前衛でのプレーが中心になります。ただし、自分がサーブを打つローテ(順番)では、サーブを打った後に後衛として守備に参加します。
ここでは、主な役割である「ブロック」「クイックと囮の動き」に加え、チームの守備につながる「サーブ」について解説します。
ブロックの要
ミドルブロッカーは、相手のクイックを警戒しながら、左右のスパイカーへのトスにも対応します。中央からサイドへ移動し、味方のブロッカーと壁をつくるのが大切な仕事です。
ブロックの成功は、相手のスパイクを直接止めることだけではありません。ボールに触れて勢いを弱めたり、打てるコースを絞って味方がレシーブしやすくしたりすることも、守備への大きな貢献です。
例えば、ブロックでストレートを塞ぐなら、後衛は空いたクロス方向を重点的に守れます。反対に、ブロックの位置が味方の想定とズレると、誰も守っていない場所に打たれてしまいます。
初心者は「とにかく跳んで止める」だけでなく、「どのコースをブロックで塞ぎ、どこを後衛に任せるか」を味方と確認することから始めましょう。
クイックによる攻撃
ミドルブロッカーは、AクイックやBクイックなど、セッターとの素早い連係で相手ブロックの完成前に得点を狙います。速い攻撃を成立させるには、トスが上がってから動くのではなく、味方のレシーブやセッターの位置に合わせて助走を準備することが大切です。
クイックには、自分で得点する役割と、相手のブロッカーを中央に引き付ける役割があります。「中央へのトスもある」と相手に警戒させることで、アウトサイドヒッターやオポジットへのブロック参加を遅らせやすくなります。
ただ跳んで囮になるだけでは、相手は警戒してくれません。トスが来たら本当に打てるタイミングで助走に入り、セッターと呼吸を合わせることが重要です。
効果的なサーブ
サーブは、ミドルブロッカーにも求められる大切な技術です。サービスエースを狙うだけでなく、相手のレシーブを崩し、クイックなどの攻撃の選択肢を減らすことで、味方がブロックを準備しやすくなります。
強いジャンプサーブだけが有効とは限りません。ジャンプフローターサーブで選手の間を狙ったり、前後に打ち分けてレシーバーを動かしたりする方法もあります。
まずは狙った場所に安定して打つことを目指しましょう。相手のレシーブを崩せたか、その後に味方が守りやすくなったかまで見ると、サーブの効果を判断しやすくなります。
ミドルブロッカーには、高さに加えて、左右への移動、相手の攻撃を見極める判断、ブロックから攻撃へ切り替える速さが求められます。
身長や指高はブロックで有利に働きますが、それだけで適性が決まるわけではありません。チームや競技レベルによっては、素早い移動やタイミングのよいクイックを武器にすることもできます。レシーブやつなぎのトスも含め、基本技術を身につけていきましょう。
・日本代表を代表するミドルブロッカーの選手を紹介

・日本代表を代表するミドルブロッカーの選手を紹介
2m越えの選手が当たり前である世界の強豪国と日本代表が対等に戦っていく上で重要なポイントがブロック。いかにミドルブロッカーが壁となり、相手の攻撃を阻めるかが勝敗のカギを握ります。過去の日本代表のミドルブロッカーはサイズは大きいけど器用さに欠ける選手が多かったですが、近年では大きくて動ける選手がどんどん出てきています。そんな日本が誇る世界レベルのミドルブロッカーを紹介していきたいと思います。
小野寺太志選手|サントリーサンバーズ大阪
小野寺太志選手は東海大学卒業後、JTサンダーズに入団するとスパイク賞・ブロック賞の2冠達成。主将を歴任するなど、5シーズンに渡り活躍しました。退団後は2023‐24シーズンにサントリーサンバーズに移籍。2015年から日本代表に選出されており、ネーションズリーグやFIVBワールドカップ、東京オリンピック出場。などなど輝かしいキャリアを積み重ねている最も優れたミドルブロッカーです。
小野寺選手が特に優れているのが「ブロック」です。小野寺選手はブロックの重要な要素である「読み」「俊敏性」「空中での姿勢」を全て兼ね備えている選手。相手セッターの心理やアナリストが提供するデータから、トスが上がるであろうスパイカーを瞬時に判断し、身長2mとは思えないスピード感でブロックの体勢に入ります。ブロックの形も美しくレシーバーはコースをきっちり限定することができます。小野寺選手のブロックが機能しているおかげで日本代表は名だたる攻撃陣を擁する世界の強豪国に打ち勝つことができていると言えるでしょう。
山内晶大選手|大阪ブルテオン
日本代表の選手であれば、小学生時代からバレーボールエリート。というイメージがあるかもしれないが、山内選手は中学までバスケットボール部に所属しており、高校からバレーボールをはじめました。高校1年生の時にすでに182㎝あった身長は2年生で192㎝になり、3年生になっても伸び続けました。高校生からバレーボールを始めたので技術的には未熟な部分も多くありましたが、「高さ」という強力な武器を手に入れます。
高校3年生の時に全国大会に出場したことをきっかけにバレーボールの道を進むことになります。東海エリアの名門、愛知学院大学に進学すると2014年に全日本代表デビューを果たすと、翌年にパナソニックパンサーズに入団。全日本代表でのキャリアを着実に積み重ね、2021年に東京オリンピック出場します。そんな山内選手の強みは「高さとスピードを兼ね揃えたスパイク」。身長204㎝、最高到達点355㎝という圧倒的な高さとシャープなスイングを活かしたスパイクは相手チームからすると驚異です。世界レベルのブロックをも置き去りにしてしまう山内選手のクイックは日本代表の大きな武器となっています。
・ミドルブロッカーに求められる素質とは?

・ミドルブロッカーに求められる素質とは?
ミドルブロッカーは高い身長や機動力などフィジカルを求められますが、それだけでは充分ではありません。重要な素質は「冷静さ」「存在感」「バレーボールIQ」の3つ。日本を代表するミドルブロッカーの選手にも学生カテゴリーで活躍しているミドルブロッカーの選手にも必ず備わっています。要は、どのレベルやカテゴリーで活躍しているかを問わず、優秀なミドルブロッカーは共通して「3つの素質」を兼ね揃えているということです。
冷静さを失わない精神力
ブロックの中心を担うミドルブロッカーは常に相手セッターの動きを冷静に観察する必要があります。いかに高くて硬いブロックができる能力があっても大事な場面で相手セッターに翻弄されてしまうようでは意味がありません。苦しい展開が続いて追い詰められても、味方のミスや自分のミスで熱くなってしまいそうになっても常に冷静でいることが大切です。どんな場面においても相手セッター癖やスパイカーの打ち方を観察して、どこにトスを上げられても、どのコースにスパイクを打たれてもブロックを機能させることができるミドルブロッカーを目指しましょう。
相手ブロッカーを引き付ける存在感
ミドルブロッカーの重要な役割はブロックだけではありません。前衛の中央に位置するミドルブロッカーが囮となり、相手のブロッカーを引き付けるこで味方のアウトサイドヒッター・オポジットへのブロックが手薄になります。味方スパイカーへのマークが手薄になることでチームの決定率は安定し、結果的にチームの勝利に貢献することができます。なので、ミドルブロッカーは全てのラリーでスパイクの動作をとり、大きな声でトスを要求できる献身的なメンタルが求められます。もちろん、強烈なスパイクを打つことで相手ブロッカーに警戒されることが一番効果的ではありますが、声や動きだけでも存在感を出すことはできるのでチャレンジしてみて下さい。
高いバレーボールIQ
ミドルブロッカーは常に相手セッターのトスワークを予想してブロックに付く必要があります。セッターに思うように翻弄されているようでは、ブロックを機能させることはできません。バレーボールの定石・ゲームの流れ・相手セッターの癖を読み、どのスパイカーにトスが上がるのかを考えます。いくら大きくて機敏に動けるミドルブロッカーでも頭を使うことができない選手は通用しません。
ミドルブロッカーの動きをテレビの大画面でチェックしよう
ミドルブロッカーの役割を理解するには、ボールを触っていないときの動きにも注目するのがポイントです。ブロックへの移動や、クイックに入る助走を見ると、得点場面だけでは分からない働きが見えてきます。
スマホで見ている試合をテレビに映したい方に向けて、Fire TV StickやHDMIケーブルなどを使った視聴方法を別の記事で紹介しています。
▶ バレーボール観戦をテレビで快適に見る方法【Fire TV Stick・HDMI・スマホ接続を解説】
まとめ:ミドルブロッカーはブロックと囮のスペシャリスト
ミドルブロッカーは、ディフェンスではブロックの要であり、攻撃では相手ブロックを引き付けサポートする存在。高いブロックの技術と献身的な働きが求められます。ミドルブロッカーが機能しないと相手スパイカーに簡単にスパイクを打ち込まれ、味方のディフェンスは崩壊します。フィジカル・バレーボールIQ・献身的なメンタルが必要なタフなポジションですが、相手セッターの思考を読み、ブロックを決める快感は癖になります。みんなより背が高い選手は、前衛の中心であり最高の囮であるミドルブロッカーにチャレンジしてみませんか。
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