Volleyball

世界最強のアウトサイドヒッター‗ウィルフレド・レオンとは?【バレーボール】

【男子バレーボールで最強の選手ってどんな人なのか知りたい!】

「最近の男子バレーボールはスター選手が多くて、代表の試合を見るのが楽しみ!日本代表だと、石川祐希選手とか高橋藍選手が有名だけど、世界的に有名な選手ってどれくらいすごいの?世界最強の選手について解説して欲しい!」

「誰が最強なのか?」男の子なら誰しもが気になるテーマですよね。今回はあくまで個人的な見解ではありますが、男子バレーボールにおける現役最強の選手を紹介したいと思います。私が思う最強の選手はポーランド代表の「ウィルフレド・レオン」です!

・ウィルフレド・レオン選手のプロフィール

・ウィルフレド・レオン選手の経歴

・ウィルフレド・レオン選手が特に優れている3つの能力

オポジットもすごい選手が多いですが、今回は攻撃(スパイク)にも守備(レシーブ)にも参加をするアウトサイドヒッターから選出してみました。ウィルフレド・レオン選手のプロフィールや球歴を紹介しつつ、特にどんなところが凄いのかを解説していきたいと思います。5分程で読み終える記事なので、男子バレーボールに興味がある人もない人もぜひチェックしてみて下さい。

・ウィルフレド・レオン選手のプロフィール

・ウィルフレド・レオン選手のプロフィール

まずはウィルフレド・レオン選手がどんな選手なのかを「身長」や「最高到達」等の数字やプロフィールから紹介していきたいと思います。

プロフィール一覧

出身地 キューバ
生年月日 1993年7月31日
身長/体重/ 201㎝/85kg
最高到達点/ブロック 3m85㎝/3m46cm
利き腕
所属チーム シル・サフェーティ・ペルージャ(イタリア) ※2018年~
ポジション アウトサイドヒッター

ブログの冒頭でポーランド代表と紹介しているのに、なぜ出身地がキューバなの?と思った人もいるかもしれませんが、ウィルフレド・レオン選手は2015年にポーランドの市民権を取得したため、現在はポーランドの代表選手として国際大会に出場しています。特筆すべきは3m85㎝という驚異の最高到達。日本代表のエースである石川選手でさえ最高到達は3m51㎝なので、ウィルフレド・レオン選手がいかに異次元の高さを誇っているかが良くわかりますね。

■最高到達点とは?

最高到達点とはいわゆる「打点の高さ」を示すものです。ジャンプをした時に腕を上に伸ばした指先の高さのことで、バレーボール選手を評価する際に重要な指標として用いられます。男子日本代表の最高到達点を平均すると約340㎝なので、レオン選手の3m85㎝がどれだけ異次元かよくわかりますね。

・ウィルフレド・レオン選手の経歴

・ウィルフレド・レオン選手の経歴

ウィルフレド・レオン選手は、プロフィールにも記載している通り、現在はイタリアのセリエAで活躍をしています。代表での活動がメインにはなりますが、簡単に経歴を紹介しておきたいと思います。

ウィルフレド・レオン選手の経歴

●2008年:キューバのシニア代表に選出(当時14歳)
●2014年:ゼニト・カザンに所属(当時21歳)
●2015年:ポーランドの市民権を取得(当時22歳)                    ●2018年:シル・サフェーティ・ペルージャに移籍(当時25歳)               

キューバのシニア代表に選出

ウィルフレド・レオン選手がキューバのシニア代表に初選出された時の年齢は、んと14歳。当時(2008年)、キューバの代表監督を務めていたオルランド・サムエルに抜擢され北京オリンピック世界最終予選のメンバーに選ばれます。

シニア代表でのレギュラー獲得

シニア代表に選出された翌年(当時15歳)には2009年ワールドリーグでレギュラーの座を勝ち取り、いきなりベストサーバー賞を受賞する活躍をみせます。同年に開催された北中米選手権では4大会ぶりの優勝に貢献したことで、MVP、ベストスパイカー賞、ライジングスター賞を受賞。まだ15歳の選手がシニア代表で活躍する姿にバレーボールファンは心を躍らせていました。

ユース代表での国際大会出場

14歳でシニアの代表メンバーに選ばれ、15歳にしてレギュラーを獲得したウィルフレド・レオン選手ですが、16歳以下の選手で構成されるユース代表(U16 )の試合にも出場しています。2009年に開催されたジュニア世界選手権では決勝でブラジルにフルセットの末に敗退したものの22年ぶりの銀メダルを獲得。すでにシニア代表で活躍していたウィルフレド・レオン選手はまさに別格であり、他選手を圧倒していました。

シル・サフェーティ・ペルージャへの移籍

ウィルフレド・レオン選手はロシア(スーパーリーグ)のゼニト・カザニで3冠を達成後、現在も所属しているイタリア(セリアA)のシル・サフェーティ・ペルージャに移籍します。ペルージャはセリエAの超名門クラブで、スーパーコッパやコッパイタリアでタイトルも獲得しており、「ブロックデビルズ」の愛称で対戦相手から恐れられている。ウィルフレド・レオン選手はそんなペルージャで絶対的なエースとして君臨しています。まさに世界最強のアウトサイドヒッターですね。

・ウィルフレド・レオン選手が世界最強である理由3選

・ウィルフレド・レオン選手が世界最強である理由3選

最後にウィルフレド・レオン選手がなぜ世界最強と言われているのか解説していきたいと思います。主な理由は「①世界最強のビックサーブ」・「②規格外のフィジカル」・「③天才的な攻撃センス」の3つ。

①世界最強のビックサーブ

コンビプレーが成熟している近代バレーボールにおいて、サーブの役割は非常に大きいとされています。なぜならサーブで相手のレシーブを崩せないと多様なコンビプレーを展開されてしまい、ディフェンスの難易度が非常に高くなってしまうからです。そういった状況からサーブでレシーブを崩されないために全てのチームでレセプション(サーブカット)が重要視されており、年々レベルが上がってきています。そんな中、世界最強のビックサーブで相手のレシーブを崩壊させるのがウィルフレド・レオン選手彼のサーブは最高速度がなんと時速138㎞。日本代表が誇るビックサーバーである西田有志選手でも最高速度が時速128㎞なので、いかに破壊力のあるサーブかが伺えますよね。

②規格外のフィジカル

プロフィールでも紹介しましたが、ウィルフレド・レオン選手の最高到達は3m85㎝と驚異的な高さを誇っています。日本代表で最高到達が高いとされる選手でも3m50㎝なので、ウィルフレド・レオン選手はそこから更に35㎝も高いところからスパイクを打てることになります。3m50㎝でもあまりに高すぎてピンとこないかもしれませんが、バスケットリングの高さが3m05㎝なので、それよりも更に45㎝程度高いと考えるとイメージしやすいかもしれません。更にウィルフレド・レオン選手は今年で31歳とバレーボール選手としてはベテランの域に差し掛かっていますが、いまだに衰えを見せておらず昨年もサーブの最高速度を更新しています。そんな怪物のスパイクは当然、破壊力抜群でブロックの上から叩きつけられた日にはレシーバーは恐怖しかありません・・・

③天才的な攻撃センス

ここまでは、ウィルフレド・レオン選手のフィジカルやパワーが規格外であることを解説してきましたが、最後に紹介したいのは彼の天才的な攻撃センス。相手から得点を奪うための感覚に優れており、フィジカルだけに頼るのではなく様々アイディアを駆使してスパイクを放ちます。また、自身のセンスを生かすための基盤となる基礎技術も高いレベルで兼ね備えており、自由自在にコースを打ち分けてきます。とんでもなく鋭角なスパイクをクロス方向に打ち込んだかと思えば、信じられない角度でストレートにボールを叩きつける。相手のブロックが低い時には少しコースの角度をあげて上からスパイクを打ってくる。多彩な攻撃パターンに相手チームのブロッカーもレシーバーも手がつけられません。

恵まれたフィジカルを活かしたビックサーブと高い打点のスパイク。それに加えてセンスも兼ね備えている。まさに世界最強のスパイカーですね!

まとめ:これからも世界最強の活躍に注目

ウィルフレド・レオン選手について、いろいろと解説・紹介してきましたが、ウィルフレド・レオン選手の世界最強ぶりが少しでも伝わっていると嬉しいです。バレーボールの神に愛されていると言っても過言ではない選手ですが、日本代表がオリンピックでメダルを獲得するためには倒さなければならない選手の一人です。個の力では敵わなくとも日本のお家芸であるチームワークで対抗して欲しいですね。

コメントやご質問がある方は、ぜひ、Twitterにメッセージをください。