Position

6人制バレーボールのポジションと役割解説【初心者編】

【これからバレーボールをはじめようと思っている人】

「バレーボールをはじめてみたいけど、どのポジションにチャレンジすればいいのかわからない。ポジション毎の役割や適正を教えて欲しい。」

 

そんなお悩み(疑問)にお応えします。なるべく簡単に分かりやすく解説していますので、少しだけお付き合いください。

■コンテンツ

・6人制バレーボールのポジションと役割解説【初心者編】

・ローテーションとは?

・自分に合ったポジションの選び方

バレーブロガーのさん太郎です。よろしくお願いします。

小学校から大人まで、バレーボールを続けてきて、プロチームで選手/スタッフも経験させてもらいました。そんなバレーボールとともに歩んできた人生なので、みなさんに少しでもバレーボールの魅力をお伝えしたいと思います。

この記事では、バレーボールのポジションについての説明と、ポジションを選ぶ際のポイントを解説しています。これからバレーボールをはじめようとしている人や今とは違うポジションにチャレンジしてみようと考えている人の参考にして頂ければと思います!

■6人制バレーボールのポジションと役割解説【初心者編】

■6人制バレーボールのポジションと役割解説【初心者編】

6人制バレーボールのポジションは位置を示すポジションが3つと役割を示すポジションが5つあります。それぞれ解説していきますね。

・位置を示すポジション

位置を示すポジションはレフト・センター・ライトの3つ。これに加えて、アタックラインの前方を「前衛(フォワード)」。後方を「後衛(バック)」と呼びます。

(位置を示すポジションの図)

基本的には前衛は攻撃とブロックをする人後衛は後ろのスペースを守る人。というイメージです。なので、前衛のレフトはコートの左側から相手に対して攻撃をし、後衛のレフトはコートの左側にボールが落ちないように守るという形になります。

・役割を示すポジション

バレーボールでは試合を有利に進めるために5つのポジション(役割)が選手与えられます。各ポジションの機能が発揮されることで、試合に勝てるということですね。

■セッター(S)

■アウトサイドヒッター(OH)

■ミドルブロッカー(MB)

■オポジット(OP)

■リベロ(L)

それでは、それぞれのポジションにどんな役割が求められているかを解説していきます。

■セッター(S)

セッター(S)はバレーボールにおける司令塔です。スパイカー(アタッカー)にトスを上げるポジションで、いかにスパイクを打ちやすいボールを上げられるかが求められます。基本的にはサーブレシーブ(レセプション)やスパイクレシーブ(ディグ)で返球されるボールをスパイカーにトスで繋ぐことが多いですね。レシーブが返ってくる一瞬の時間で相手ブロッカーの状況や配置を見極め、どのスパイカーにトスを上げるかを選択しなければいけません。どんなレシーブが返って来ても「打ちやすい精度の高いトスを上げる」ことが必要な難しいポジションだと言えます。セッターの判断力と技術(精度)の高さが勝敗を左右すると言っても過言ではありません。

■日本の代表的なセッター(2023年1月時点)

・全日本男子:深津旭弘選手(堺BZ)・関田誠大選手(ジェイテクト)

・全日本女子:宮下遥選手(シーガルズ)・籾井あき選手(マーヴェラス)

■アウトサイドヒッター(OH)

アウトサイドヒッター(OH)は、攻守での活躍が求められるポジションです。レフトやライトからスパイクを放ち得点を入れることに加え、サーブレシーブ(レセプション)やスパイクレシーブ(ディグ)で守備を固めることが役割となります。高い得点能力とレシーブの安定感が必要なので、アウトサイドヒッターを務める選手は能力的にバランスの良い選手が多いと言えますね。

■代表的なアウトサイドヒッター(2023年1月時点)

・全日本男子:石川祐希選手(ミラノ)・高橋藍選手(日本体育大学)

・全日本女子:古賀紗理那選手(NEC)・林琴奈選手(マーヴェラス)

■ミドルブロッカー

ミドルブロッカーは、前衛(フォワード)における守備の要となるポジションです。ネットから手を出して、敵チームからの攻撃(スパイク)を防御するブロック。そのブロックの中心となるのがミドルブロッカーです。ブロックに加えて、クイック(速攻)攻撃による得点でも貢献します。高さに加え、敵チームのセッターがどのスパイカーにトスを上げるのかを予測する力と、素早くブロックで防御するためのスピードが求められます。

■代表的なミドルブロッカー(2023年1月時点)

・全日本男子:小野寺太志選手(サンダーズ)・山内晶大選手(パンサーズ)

・全日本女子:島村春世選手(NEC)・山田二千華選手(NEC)

■オポジット(OP)

オポジットは、攻撃だけに専念する点取り屋のポジションです。サーブレシーブ等の守備は他の選手に任せて、とにかくスパイクで得点することに集中します。セッターの対角に位置し、前衛のときにはもちろんのこと、後衛からもバックアタックでの攻撃を仕掛けます。「スーパーエース」として、強烈なスパイクを放つ力強さと、最初から最後まで攻撃を継続できる体力が必要になります。また、重要な局面でスパイクを打つことが多いので、メンタルも重要なポジションです。

■代表的なオポジット(2023年1月時点)

・全日本男子:西田有志選手(ジェイテクト)・大竹壱青選手(パンサーズ)

■リベロ(L)

リベロは、オポジットとは逆で、守備に専念をするポジションです。リベロには特別に定められているルールがあり、攻撃に参加することができません。その代わり、いつでもコートを出入りすることができるので、ゲーム中に監督・コーチからの指示や作戦変更をプレイヤーに伝えることができます。守備専門のポジションであることから、当然、チームで最も高いレシーブの精度・安定感が求められますし、相手のスパイカーの攻撃パターンを観察し、自チームの守備を臨機応変に指示することが必要となります。コートにボールを絶対に落とさないという強い意思と、監督・コーチの意思をゲームに反映させるリーダーシップが求められるポジションです。

■リベロのポジションに定められてるルール

①サーブを打つことができない

②ブロックおよびブロックと思われる行為もしてはいけない

③ネットより高い位置からボールをスパイクしてはいけない

④リベロがアタックライン内のフロントゾーンでオーバーハンドにより上げたトスを、他の選手はネットより高い位置から相手チームのコートに返してはいけない

■代表的なリベロ(2023年1月時点)

・全日本男子:山本智大選手(堺BZ)・小川智大選手(ウルフドックス)

・全日本女子:内瀬戸真実選手(上尾)・福留慧美選手(デンソー)

・ローテーションとは?

・ローテーションとは?

6人制のバレーボールでは、ローテーションというルールがあり、相手がサーブ権を持っている時に自チームが得点をしたら、下図のように1つずつ時計回りにポジションを移動します。なお、こちらがサーブ権を持っている時に得点をしても場合はローテーションは発生しません。そのまま同じポジションでプレーを続けます。サーブを打っている人はそのまま続けてサーブを打ってください。

(ローテーションの図)

ローテーションが良くわからない人は左隣の人を覚えておけばOKです。相手がサーブを打って来ているときに得点をしたら、図のように「1」の人は「2」の位置に。「2」の人は「3」の位置に移動すれば良いという訳です。バレーボールでは、相手がサーブを打った時に選手が正しいポジションにいないと「アウトオブポジション」という反則になります。反則を取られてしまうと相手に得点が入ってしまうので、正しくローテーションをして、自分のいるべきポジション(位置)に動くようにしましょう。

・自分に合ったポジションの選び方

・自分に合ったポジションの選び方

自分に合ったポジションを選ぶ時に大切なことは以下の2つですが・・・。結論、バレーボールは、どのポジションにも共通で必要な技術がたくさんあります。スパイカーもレシーブの技術が必要ですし、リベロもスパイクを打てる方が相手の攻撃の意図をくみ取りやすいです。セッターだって、他のポジションを理解していた方がいいですね。なので、ポジション変更にネガティブなことはないので、最初はそこまで難しく考えなくていいです。

・やってみたいと思ったポジションに挑戦する

まずは自分がやってみたいポジションにチャレンジしてみましょう。まずは楽しくプレーすることが一番大切だと思います。初心者のうちは練習が上手くいかなかったり、思ったようにプレーができないことも多いので、モチベーションを維持するためにも自分のやってみたいポジションに挑戦してみましょう。たくさんスパイクを打って得点をしたい人はスパイカー。ラリー中にたくさんボールに触れてパスを回したい人はセッター。とにかく守備で相手の攻撃を防ぎたい人はリベロ。って感じですね。

・適正に合わせたポジションを選択する

興味のあるポジションに挑戦してみた後は、各ポジションの適正や役割を踏まえて、自分のポジション決めていきましょう。身長だけではなく、レシーブとオーバーパスのどちらが得意なのか?スパイクはサイドとセンターのどちらからの方が強く打てるか?等々。技術的な自分の特徴と各ポジションの役割を照らし合わせていけば、自ずと適正に合わせてポジションを選択することができると思います。加えて、性格的にスパイカーが向いているか?セッターが合いそうか?などもポジションを選択する際の重要なヒントになるので参考にしましょう。

もちろん、監督やコーチはチームの全体最適を考慮して、ポジションを決めたり、試合に出場する選手を決めるので、必ずしも自分が望むポジションをやらせてもらえるという訳ではないですが、主張することが大事だと思います。自分の意思や意見をしっかりと主張することで、自分が望むポジションでプレーができる可能性は高くなります。

まとめ:まずは興味のあるポジションに挑戦してみる

今回の記事をまとめると、

・3つの位置を示すポジションと5つの役割を示すポジションがある

・ローテーションは敵のサーブから得点した際に時計回りに移動すればOK

・ポジションを決める時は、一番やってみたいポジションに挑戦してみる

バレーボールはポジション毎の役割分担が割と明確なスポーツだと思います。なので、ポジション毎に醍醐味や楽しみ方が全然違うので、とても奥が深いです。「同じポジションをやり続けないといけない」なんてルールはないので、ぜひ色んなポジションに挑戦してみて、自分に1番合ったポジションを見つけてみて下さい。「これだ!」というポジションを追及することで、職人肌のプレイヤーを目指すも良し。色んなポジションでプレーをして、オールラウンダーを目指すも良し。バレーボールの楽しみ方は十人十色。みなさんはどちらのタイプですか?

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よろしくお願いします。