全日本男子バレーボール代表は長らく、国際大会で活躍することができずに低迷してきました。しかし、石川 祐希選手や西田 有志選手など、世界を相手に戦えるスター選手の登場をきっかけに輝きを取り戻します。二人の後を追うように次々と若手選手が台頭し、海外の屈強な選手を相手に一歩も引くことなく戦えるようになりました。これまで日本が得意としていた高い技術力と無駄の無い連携に磨きをかけ、更に個々の能力の高さでも国際大会で通用する力をもった選手がどんどん出てきています。
今回は、そんな史上最強の全日本男子バレーボール代表で特に注目すべき選手について、解説をしていきたいと思います。国内TOPレベルの選手から期待の新星まで厳選しましたので、ぜひチェックしてみてください!※各選手のプロフィールは2025年9月時点のものです。
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5位‗甲斐 優斗(専修大学)
パリ五輪の経験を自信に 男子バレー甲斐優斗選手「より自分の良さを」世界バレーを前に https://t.co/XEOEXSKw6V#MRTニュース #宮崎
— MRTニュース (@mrtnewsnext) September 12, 2025
5位は全日本男子バレーボール代表の新星「甲斐 優斗選手」。専修大学入学直後からレギュラーとして活躍し、大学2年生時に全日本代表に招集されます。同年に当時の全日本代表監督だったフィリップ・ブラン監督からの勧めで、フランスのトップリーグで戦うクラブ「パリス・バレー」で海外リーグでの経験を積みます。2024年には全日本代表メンバーの中で最年少という立場でパリ五輪に出場。その後もネイションズリーグなどの国際大会に招集され続けています。
甲斐選手の強みは200㎝という高身長から繰り出される「打点の高いスパイクと破壊力抜群のサーブ」加えて、大学生とは思えない「動じることのないメンタルの強さ」です。最高到達点352㎝からのスパイクは相手のブロックの上も狙えるほどの高さですが、甲斐選手はコースの打ち分けも得意としています。また、全日本代表ではリリーフサーバーとしての出場機会が多いですが、国際大会でも物怖じすることなく、大事な場面で強烈なサーブを放ち相手レシーバーを崩してしまいます。実際にネイションズリーグではサービスエースを連発する場面も見られました。ブロックやディフェンスについては課題もありますが、徐々にレベルの向上が見られており今後の成長に期待が寄せられています。
石川 祐希選手らの次の世代を担う選手として期待をされている甲斐選手。このまま日本代表や、すでに入団が決定している大阪ブルテオンで経験を積んでいければ、間違いなく日本を代表するエースに成長することでしょう。
プロフィール一覧(2025年9月時点)
出身 | 宮崎県延岡市 |
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出身校 | 日南振徳高等学校→専修大学 |
所属チーム | 大阪ブルテオン |
生年月日 | 2003年9月25日(21歳) |
身長/体重 | 200㎝/79kg |
最高到達点/ブロック | 352㎝/330cm |
ポジション | アウトサイドヒッター |
得意なプレー | 安定感と威力を兼ね備えたジャンプサーブ |
甲斐 優斗選手のスーパープレー集
4位‗宮浦 健人(ウルフドッグス名古屋)
CHAMPION TAYONG LAHAT 🤩
📸 RM Chua/One Sports#FIVBMWCH #Philippines2025 pic.twitter.com/E04lW6gBI3
— One Sports (@OneSportsPHL) September 17, 2025
4位は日本代表随一のパワーヒッター「宮浦 健人選手」。2021年に大卒でジェイテクトSTINGS愛知に入団。プロデビューと同年に全日本代表に招集され、アジア選手権での準優勝に貢献するなど頭角を現します。プロ2年目である2022∸23シーズンに海外挑戦を決意。ポーランド・プルスリーグのPSGスタル・ニサに移籍。翌年はフランス・リーグAのパリス・バレー入団。2シーズンに渡る海外リーグでの経験を通じて世界と戦えるオポジットに成長しました。
宮浦選手は非常にフィジカルが強く、ジャンプ力にも優れており「高い打点から強烈なスパイク」を放つことができます。現在も入念なフィジカルトレーニングを継続しており、外国人選手を相手にしても全く力負けしません。バックアタックからでもブロックをものともしないスパイクを打てる秘訣は日々のトレーニングの成果だと思います。また、サービスエースを狙える大きく曲がるジャンプサーブも武器としており、ネイションズリーグなどの国際大会で幾度となくエースを奪い取りチームの勝利に貢献しています。
西田 有志選手と並び、世界のトップ選手たちと対等に戦えるオポジットである宮浦選手。過去の日本代表に足りなかった攻撃力・決定力を十二分に備えており、これからも強豪国相手にスパイクやサーブで大量得点を重ねてくれることでしょう。
宮浦 健人選手のプロフィール
出身 | 熊本県荒尾市 |
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出身校 | 鎮西高等学校→早稲田大学 |
所属チーム | ウルフドッグス名古屋 |
生年月日 | 1999年2月22日(27歳) |
身長/体重 | 190㎝/86kg |
最高到達点/ブロック | 350㎝/320cm |
ポジション | オポジット |
血液型 | A型 |
趣味 | 映画鑑賞 |
得意なプレー | 威力のあるスパイク・曲がるジャンプサーブ |
宮浦 健人選手のスーパープレー集
3位‗山本 智大(大阪ブルテオン)
山本智大選手、取材エリアでも大人気でした。リベロとしての凄さが好感を持たれているのでしょう。最年長でチームに明るさを与える役割も買って出て献身的でした。でも、やはりディフェンスが整備されたときの神がかったディグこそ真骨頂で。リベロの視点、どうぞご一読を!https://t.co/RNI6fpZrZd
— 小宮良之 (@estadi14) September 19, 2025
3位は日本が世界に誇る守備職人「山本 智大選手」。名門日本体育大学で1年生から試合に出場し、リベロとして開花します。しかし、FC東京で念願のトップリーグデビューを果たしますが、出場機会を得ることができず苦しみます。悩んだ末に1シーズンでFC東京を退団。心機一転、堺ブレイザーズに入団すると実力が認められてレギュラーに定着。シーズンを通して安定したパフォーマンスを見せていることを評価されて全日本代表に招集されるようになります。
山本選手と言えば、「世界最高峰のディグ(スパイクレシーブ」。数々の国際大会で強烈なスパイクから日本を救ってきました。ブラジルやイタリアなどの強豪国相手に何度もディグ(スパイクレシーブ)を成功させる姿はまさに守護神ようでした。守備範囲の広さ・反応速度・的確なポジショニングなど、リベロに必要な能力を高い次元で兼ね備えており、その能力の高さは対戦相手の監督から「世界トップレベルのリベロ」と称賛されるほど。もちろん、レセプション(サーブカット)でも高い能力を発揮しており、チームのディフェンス全体に安定感を与えてくれています。
リベロというポジションはエース達と比べると地味かもしれません。しかし、全日本男子バレーボール代表がパワーで劣る強豪国と戦っていくために最も重要なポイントが「守備」です。守れないと勝つことはできません。圧倒的な攻撃力に屈することなく、コートを守り続ける山本選手にぜひ注目してみて下さい。
山本 智大選手のプロフィール
出身 | 北海道江別市 |
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出身校 | とわの森三愛高等学校→日本体育大学 |
所属チーム | 大阪ブルテオン |
生年月日 | 1994年11月5日(30歳) |
身長/体重 | 171㎝/69kg |
最高到達点/ブロック | 299㎝/280cm |
ポジション | リベロ |
血液型 | B型 |
趣味 | 寝ること・カフェ巡り |
得意なプレー | 粘り強いディグ(スパイクレシーブ) |
山本 智大選手のスーパープレー集
2位‗高橋 藍(サントリーサンバーズ大阪)
【髙橋藍 @Ran_volley0902 試合情報】
今シーズン日本代表ラスト試合
🔥#2025世界バレー🔥
🏐日本代表 @JVA_Volleyball
📅9/17 22:30 JST 🇯🇵
🆚 リビア 🇱🇾
🏟 フィリピン 🇵🇭
💻 @TBSvolleyboo / @watch_UNEXT / @volleyballworld髙橋藍オフィシャルサイト https://t.co/ngatVFlazC
#髙橋藍… pic.twitter.com/ua9FdsY80g
— 髙橋藍スタッフ (@ran_staff) September 17, 2025
2位は日本代表の若きエース「高橋 藍選手」。高校時代からインターハイ準優勝、国体優勝、春高バレーでMVP受賞など、輝かしいキャリアを歩んでおり才能の片鱗を見せていました。日本体育大学在学中に世界最高峰のリーグであるセリアAへの挑戦を決意。早い段階から世界を相手に戦うことを強く意識していました。順応性が高く物怖じしないメンタルの持ち主で、セリエAでもすぐにチームの主力としてレギュラーに定着しています。
実は高橋選手はもともとリベロだったアウトサイドヒッター。守備が得意でレセプションの安定感は抜群。ディグでも読みが冴え渡り、世界レベルのスパイクや強烈なサーブからチームを何度も救ってきました。レシーブが得意なアウトサイドヒッターは攻撃力が低いのが定説ですが、高橋選手は得点能力にも抜群に優れています。発想力豊かなプレースタイルで意表をついたブロックアウト、ミドルの脇を抜く超インナー、石川選手顔負けのフェイクセットなどなどトリッキーな攻撃が得意。遊び心を忘れないプレースタイルは観客をワクワクさせ、相手チームに恐怖を与えます。また、セリアAで3年間戦ってきた経験もあり、メンタルも非常に強いです。結果がすべての海外リーグで磨かれた「数少ないチャンスをものにする勝負強さ」も素晴らしいですね。
今では石川祐希選手と人気実力ともに肩を並べる日本の2看板である高橋選手。彼の背中に憧れて多くの若きバレーボール選手達がトップリーグを目指し、多くの子供達がバレーボールに興味を持つでしょう。そういった意味でも日本のバレーボール界に大きく貢献をしているスター選手です。
高橋 藍選手のプロフィール
出身 | 京都府京都市 |
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出身校 | 東山高等学校→日本体育大学 |
所属チーム | サントリーサンバーズ大阪 |
生年月日 | 2001年9月2日(24歳) |
身長/体重 | 188㎝/83kg |
最高到達点/ブロック | 350㎝/315cm |
ポジション | アウトサイドヒッター |
血液型 | O型 |
趣味 | カラオケ・料理 |
得意なプレー | トリッキーな攻撃 |
高橋 藍選手のスーパープレー動画
1位‗石川 祐希( シル・スーサ・ヴィム・ペルージャ)
「メダルをお見せしたかったという悔しさが…」女子バレー・石川真佑が決意新た「もっといろんな人に興味を持ってもらえる強いチームに」(CoCoKARAnext)#Yahooニュースhttps://t.co/v2vqq0jiN7
— Curling・table tennis・figureskate full support! (@TGV1300) September 14, 2025
1位は「日本バレーボール界の至宝」こと、石川祐希(いしかわ ゆうき)選手。中央大学在学中から世界屈指のバレーボールリーグであるセリアA(イタリア)に挑戦。石川選手の背中を見て若い選手達が海外挑戦を当然のように意識するようになりました。今では世界最高峰の強豪クラブであるシル・スーサ・ヴィム・ペルージャに所属しており、スーパーカップ・欧州チャンピオンズリーグでの優勝に貢献するなど、日本バレーボールの歴史上、最も海外リーグで活躍している選手となっています。
石川選手は身長192cmと世界の名だたる名プレイヤー達と比較すると小柄ですが、類まれないセンス・運動性能を基盤とした異次元なオールラウンダーぶりで世界最高峰の舞台で活躍しています。破壊力のあるサーブ・安定感抜群のサーブカット・レフト、ライト、バックのどこからでも得点を狙えるスパイク。近代バレーボールの完成形と言っても過言ではないでしょう。また、石川選手と言えばバックアタックの体勢からトスを上げる「フェイクセット」も有名です。アスリートとしての意識も高く、世界トップレベルに厳しい環境に身を置き、自身の課題と客観的に向き合い改善を続けています。すでに日本バレーボール界を代表する選手でありながら、成長を貪欲に追い求め続ける姿は若手選手達の手本となっています。
間違いなく全日本男子バレーボール代表をリードしているのは石川 祐希選手。そんな石川選手の能力・経験・実績に並ぶ可能性を秘めた若い選手が続々と頭角を現してきています。「世界トップレベルである石川選手」と「その背中に追う若手選手達」が互いに切磋琢磨し続けているからこそ、今の日本代表は史上最強なのです。
石川 祐希選手のプロフィール
出身 | 愛知県岡崎市 |
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出身校 | 下北沢成徳高等学校 |
所属チーム | イゴール・ゴルゴンゾーラ・ノヴァーラ |
生年月日 | 1995年12月11日(29歳) |
身長/体重 | 192㎝/84kg |
最高到達点/指高 | 351㎝/327cm |
ポジション | アウトサイドヒッター |
血液型 | AB型 |
趣味 | ブラジリアン柔術 |
得意なプレす | 変幻自在なスパイク・強烈なジャンプサーブ |
石川 祐希選手のスーパープレー集
まとめ
今回紹介した全日本男子バレーボール代表で注目すべき選手ランキングはいかがでしたでしょうか?バレーボールファンの方からしたら、「いや。あの選手を入れるべきだ!」とか「順位を変えた方がいい!」などのご意見もあるかもしれませんが、紹介した5名の選手が世界に誇るTOP選手であることは間違いありません。史上最強と言われている日本代表が強くあり続けるためには有望な若手選手がたくさん出てくる必要があります。今回の記事では甲斐 優斗選手と高橋 藍選手のみの紹介としましたが、他にも多くの素晴らしい若手選手が活躍しています。ベテラン選手がチームを支え、若手選手が躍動することが今の日本代表の強さの秘訣なのだと思います。。このままつき進めば日本の男子バレーボールが再びオリンピックでメダルを獲得する日も遠くないかもしれませんね。
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