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リベロの役割と上達するための練習方法【バレーボール】

【リベロに挑戦したい・上達したい人】

「リベロって他の選手となにが違うのかよくわからない。リベロの役割や醍醐味、上達するための方法なんかを教えて欲しい!!」

 

そんな人に向けて、今回はバレーボールのリベロというポジションはどんな役割をしているのか?どんな練習がおすすめなのか?について、解説をしていきたいと思います。リベロは特別なポジションなので、他のポジションとは違う面白さがありますよ。

■コンテンツ

・リベロの役割とは?

・リベロがすべき効果的なレシーブ練習3選

・日本を代表するリベロの特徴と凄さを解説

バレーボールにおいて、リベロはチームの守護神であり、ディフェンスの要となるポジションです。リベロがボールを繋ぐことで、チームに攻撃のチャンスを与え、相手の得点するチャンスを防ぎます。まさにチームを縁の下から支えるポジションです。本記事では、そんなリベロについて、なるべく分かりやすく詳しく解説しています。

・リベロの役割とは?

・リベロの役割とは?

リベロは守備専門のポジションです。特別に定められているルールがあり、攻撃に参加することができません。

■リベロのポジションに定められてるルール

①サーブを打つことができない

②ブロックおよびブロックと思われる行為をしてはいけない

③ネットより高い位置からボールをスパイクしてはいけない

④リベロがアタックライン内のフロントゾーンでオーバーハンドにより上げたトスを、他の選手はネットより高い位置から相手チームのコートに返してはいけない

そんな特殊なポジションであるリベロの役割は、「高い精度と安定感のある守備」・「第2のセッター」・「リーダーシップ」の3つです。

・高い精度と安定感のある守備

守備専門であるリベロは、とにかくまずはレシーブの技術が求められるます。もちろん、ディグ(スパイクレシーブ)の技術も求められますが、スパイクは味方のブロックと連携してディフェンスをすることができることや、リベロのいないコースにボールが行った場合は他の選手が対応せざるを得なかったりします。しかし、レセプション(サーブカット)とチャンスボールはディグとは異なり、基本的にはリベロがメインとなり、対応する必要があります。相手チームがサーブを打つ時はリベロが自陣の中心に位置し、コートの中央付近に来たサーブは基本的にリベロがレシーブします。また、チャンスボールとなるとかなり広範囲のボールをリベロがレシーブすることになる。だからこそ、チャンスボールは常に正確なレシーブで対応する必要があり、レセプションは大きく乱れないように安定感が求められます。

・第2のセッター

次に重要なのが、第2のセッターとしての役割です。ローテーションによってはセッターも守備に参加をします。なので、セッターが1本目にレシーブをした場合、当然セッターはトスを上げることができません。そんな時、セッターの代わりにスパイカーにトスをあげるのがリベロです。セッターは自分にボールが向かってくると、第2のセッターであるリベロにパスをします。リベロは前述の「リベロのポジションに定められたルール」の通り、アタックラインより、後方であればオーバーハンドパス。アタックラインより前方であればアンダーハンドパス、またはアタックラインより後方で踏み切ってアタックラインより前方でジャンプトスをすることができます。アタックラインより前方でジャンプトスができる。が分かりにくいかもしれませんが、要はアタックラインより後方から前方にジャンプして、着地するまでであれば、オーバーハンドでプレーをすることができるのです。かなり高度なテクニックではありますが、アンダーハンドパスよりもセッターにより近いトスを上げらえるので挑戦してみて下さい。

・リーダーシップ

リベロは、攻撃に参加できない代わりにいつでもコートを出入りすることができます。なので、ゲーム中に監督・コーチとコミュニケーションをとることができるということ。ゲーム中に指示や作戦変更をプレイヤーに伝えることができる貴重なポジションと言えますね。第2のセッターであるとともにコート上の監督・コーチと言っても良いでしょう。加えて、チームが劣勢に追い詰められた時には決してあきらめることなく、粘り強いレシーブでチームを盛り立てるのもリベロの役割です。コートにボールを絶対に落とさないという強い意思と、監督・コーチの意思をゲームに反映させるリーダーシップが求められるやりがいのあるポジションだと思います。

・リベロがすべき効果的な練習3選

・リベロがすべき効果的な練習3選

リベロは、安定感のあるレシーブとディグ(スパイクレシーブ)に対応できる反応と技術が求められます。前述した「リーダーシップ」も重要ではありますが、まずは守備専門であるリベロにふさわしいレシーバーとしての総合力が重要。ということで、リベロがすべき効果的な練習方法を3つ紹介したいと思います。

1‗膝付きアンダーパス

一つ目は膝付きアンダーパスです。文字通り、両膝を床に付けた状態でレシーブ(アンダーハンドパス)するだけ。ボールさえあれば、今すぐはじめられる簡単な練習です。

①両膝を床に付ける

②通常のレシーブの構えをとる(少しだけ前傾姿勢)

③ボールを投げてもらい両膝を床に付けたままレシーブ

④スパイクを打ってもらい両膝を床に付けたままレシーブ

レシーブで最も重要なポイントは面の角度と向き。(面とはアンダーレシーブをする際にボールが当たる部分⇒手首から肘までのこと)面さえ正しい角度・正しい向きにすることができていれば、ボールを当てるだけで出したい方向にボールは飛んでいきます。両膝を床に付けて、下半身の動きを制限することで、正しい面の角度と向きを感覚的に身につけることができます。

2‗壁当てオーバーカット

2つ目は壁当てオーバーカット。リベロはアンダーレシーブが上手なイメージがあるかもしれませんが、いいリベロはオーバーカットが上手です。単純に守備範囲が広くなりますし、オーバーカットはコツを掴むと実はアンダーレシーブよりも安全かつ、確実にボールをコントロールすることができます。壁当てオーバーカットは一人でもできるオーバーカットの練習で、方法は壁にボールを強く投げて跳ね返ってきたボールをオーバーカットでコントロールするだけ。すごく簡単に取り組める練習なので、ぜひ試してみてください。

【オーバーカットの基本姿勢とコツ】

・構えはアンダーレシーブと同じだけど、少しだけ前傾する

・オーバーカットでボールを捉える位置はおでこの前あたり

・ボールは掴むのではなく、弾き返すイメージ

3‗二段トス

最後は二段トス。「リベロの役割とは?」でも解説した通り、リベロは第2のセッターです。その名の通りリベロが2段トスを上げる場面は多く、リベロを起点とした攻撃の成否が勝敗を左右することだってあります。練習のコツとしてはトスをあげる位置(場所)を固定することです。適当な位置から適当に二段トスを上げても、なかなか身に付きません。トスを上げる位置(場所)を固定することで、距離感を身に付けることができ、適切な長さ・高さのトスをあげることができるようになります。また、アタックラインのライン後方から踏み切り、アタックラインより前方のボールをジャンプトスする練習もしておくといいでしょう。

①トスを上げる位置は「コート中央」・「中央とコーナーの間」・「コーナー」

※中級者はアタックラインより前方のボールをジャンプトスする練習にもトライ

②二段トスはアタッカーの位置とネットの間あたりに山なりのボールを出す

※ネットに近づけ過ぎないように注意

③トスはアンダーでもオーバーでも良いがオーバーパスがおすすめ

・日本代表を代表するリベロの特徴と凄さを解説

・日本代表のリベロの特徴と凄さを解説

日本人は世界の強豪国と比較すると、フィジカルが強くありません。なので、純粋に「背の高さ」・「ジャンプ力の高さ」・「力の強さ」で勝負をしても勝てません。だからこそ、正確なレシーブや安定したサーブカット、粘り強いつなぎなどのディフェンスで世界と対等に戦ってきました。そんな日本代表のディフェンスの中心となってきたのが「リベロ」です。その中でも特に凄い!と思うリベロを男女1名づつ紹介したいと思います。

男子選手‗山本智大選手

山本選手は日本体育大学出身で、堺ブレイザーズで活躍している選手です。2019年から日本代表に選出されており、ネーションズリーグやFIVBワールドカップ、東京オリンピックに出場しており、日本の守護神と言える選手です。

山本選手が特に優れているのがディグ(スパイクレシーブ)です。反応の速さやスパイクをしっかりと返球するレシーブ技術もすごいのですが、もっとすごいのが読みの良さ。トップレベルのスパイクは反射神経だけで拾えるスピードではないので、コースを読んで対応することが重要です。山本選手はその読みに長けており、自身のポジションニングだけではなく、「ここは誰がブロックに跳ぶ」「このコースはあなたがレシーブに入る」と読みの良さを活かしながら、コート内の交通整理もできる視野の広いリベロです。

女子選手‗西村弥菜美選手

西村選手は東九州龍谷高校出身で2018年に岡山シーガルズに入団。21年に岡山シーガルズからの退団と現役引退を発表していますが、翌年22年に久光製薬スプリングスで現役復帰をしており、日本代表登録メンバーに選出されています

西村選手はもともとアウトサイドヒッターとして、久光製薬スプリングスに入団したのですが、リベロの戸江真奈選手の負傷をきっかけに急遽リベロで出場。リベロとしては初戦でも全く動揺することなく、安定したプレーをしていることからハートの強さが伺えます。また、西村選手の最大の武器はサーブカット。初戦の落ち着きそのままに高いサーブレシーブ成功率を継続し続け、なんと驚異の78%を記録。これは元日本代表の新鍋理沙選手が2018‐19シーズンに記録した日本人記録を塗り替える快挙です。レシーバーに求められる安定したメンタルとレシーブの技術を兼ね揃えた素晴らしいリベロだと思います。

まとめ:リベロはチームに安定感を与えるポジション

リベロは、チームの守護神として常にチームを縁の下から支えることを求められます。リベロが崩れれば、チームは簡単に失点をしてしまい、荒れたゲームを強いられてしまいます。なので、リベロには、逆境に置かれても諦めない精神力と安定したレシーブ力が求められます。受け身になることが多く、高い技術も必要なポジションではありますが、常に守備の中心であり、コートの中では監督・コーチと同じくらいの発言力を持つやりがいのあるポジションだと思います

今回、解説したリベロの「役割」を理解し、「練習」でレシーブや二段トスの技術を磨き、「素晴らしい選手達」を参考にしながら、ぜひリベロに挑戦してみてください。

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