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小野寺大志選手のプロフィールまとめ【バレーボール日本代表】

【小野寺大志選手のプロフィールや詳しい情報を知りたい!】

・日本代表で活躍する小野寺大志選手に興味がある!

・小野寺大志選手はどんな選手なのか知りたい!

・小野寺大志選手の特にどこが凄いのかを教えて欲しい!

主要国際大会で46年ぶりのメダル獲得の快挙を果たしたネイションズリーグ2023でもチームの主力だった小野寺大志選手。日本一のミドルブロッカー、世界で通用するミドルブロッカーと言っても過言ではないでしょう。今回はそんな小野寺大志選手のプロフィールや球歴を紹介しつつ、特にどんなところが凄いのかを解説していきたいと思います。ミドルブロッカーの人はもちろん、男子バレーボールに興味がある人はチェックしてみて下さい。

・小野寺大志選手のプロフィール

・小野寺大志選手の経歴(小学校~JTサンダーズ広島)

・小野寺大志選手が特に優れている3つの能力

それでは、さっそく「小野寺大志選手」に関する各コンテンツを解説をしていきたいと思います。

・小野寺大志選手のプロフィール

・小野寺大志選手のプロフィール

まずは小野寺選手がどんな選手なのかを出身や身長等々のプロフィールを基に解説していきたいと思います。

プロフィール一覧

出身 宮城県
生年月日 1996年2月27日
身長/体重 202㎝/95kg
最高到達点/指高 3m50㎝/2m61cm
ポジション ミドルブロッカー
血液型 A型
趣味 カメラ
得意なプレー ブロック

記事の後半でも紹介しますが、202㎝という長身なのに機敏に動けるアジリティを兼ね揃えているのが本当にすごいと思います。さらに最高到達点が3m50㎝という高さを誇りながら攻撃パターンも多彩。コースの打ち分けの技術も高く、フェイントなどの強弱を織り交ぜるアイディアも持っている。プロフィール(数値データ)を見ただけでも日本屈指の逸材なのがわかりますね。

■最高到達点とは?

最高到達点とはいわゆる「打点の高さ」を示すものです。ジャンプをした時に腕を上に伸ばした指先の高さのことで、バレーボール選手を評価する際に重要な指標として用いられます。男子日本代表の最高到達点を平均すると約340㎝なので、小野寺選手の350㎝は日本トップクラスの最高到達点ということになります。

 

・小野寺大志選手の経歴(小学校~JTサンダーズ広島)

・小野寺大志選手の経歴(小学校~JTサンダーズ広島)

小野寺選手は、2023年6月1日よりJTサンダーズ広島からサントリーサンバーズに移籍することを発表していますが、そんな小野寺選手のこれまでの経歴を詳しく見てみたいと思います。

小野寺大志選手の経歴

●2008年3月:名取市立不二が丘小学校卒業
●2011年3月:名取市立第一中学校卒業
●2014年3月:東北高等学校卒業
●2018年3月:東海大学卒業                     ●2018年4月:JTサンダーズ広島入部                 ●2023年6月:サントリーサンバーズに移籍

名取市立不二が丘小学校~名取市立第一中学校

小野寺大志選手は今や日本トップのバレーボール選手ですが、中学校3年生の夏までは野球部に所属していました。しかし、野球部を引退した後にバレーボール経験者である父親に勧められ、全国都道府県対抗中学バレーボール大会の宮城県選考会に参加したことをきっかけに野球からバレーボールに転向したそうです。小野寺大志選手は小学6年生時点で170㎝。中学3年生時点で195㎝だったそうなので、選考会への参加も納得です。小野寺大志選手のVリーグや代表での活躍ぶりを見ていると、そのまま野球を続けていても素晴らしい選手になっていたのではと思いますよね。

名門東北高等学校に入学

中学校卒業後、小野寺大志選手は「中学3年生の時にJOC杯で一緒にプレーをしたメンバーが東北高校に進学するから」という理由で東北高校のバレーボール部に入部。東北高校は春高をはじめとした全国大会の常連校で宮城では№1の名門です。バレーボール漫画のハイキュー!!に登場する「白鳥沢学園」のモデルとも言われています。そんな名門校で1年生からレギュラーとして活躍し、春高にも出場。中学3年生から始めた初心者同然の状態からメキメキと力をつけ、U18日本代表にも選出されています。2020年東京オリンピック開催が決定した2013年に小野寺選手は高校3年生。地元の人はもちろんのこと、JVAも全日本代表の候補として小野寺選手への期待は相当高かったそうです。しかし、当の本人としては、「バレーボールを始めてまだ2、3年。そんな自分がオリンピックに出場なんて」と、想像もしていなかったとか。

多くのVリーガーを輩出した東海大学に入学

東北高校を卒業すると、仙台から東京に上京し、東海大学に入学。大学リーグの中でも屈指のレベルを誇る関東大学バレーボールリーグの1部に所属し、何度も優勝をしている超有名大学。小野寺選手がバレーボール選手としてのキャリアのスタートさせたのが東北高校での3年間とすると、バレーボール選手として、飛躍したのが東海大学での4年間。同期や先輩は全国大会常連校のエースや全国優勝の経験を持つ選手ばかり。そんな中、小野寺選手は1年生の前半から少しずつ試合への出場数が増加。レギュラー入りも現実味を帯びてきたと思っていた矢先に足首を負傷してしまい、チャンスを逃してしまいます。後に、その悔しい経験を乗り越えてきたからこそ、強い心と確かな技術を身につけることができたのだと語っています。全国レベルの同期や選手と切磋琢磨する日々と、ケガを乗り越えてレギュラーを勝ち取ったという成功体験が今の小野寺選手を作っているということですね。同期にあの石川祐希選手がいたこともかなりの刺激になっていたそうです。

歴史と伝統を誇るJTサンダーズ広島に入部

東海大学卒業後、ついに小野寺選手は2018年4月にバレーボールリーグの最高峰「V.LEAGUE」に所属する「JTサンダーズ広島」に入部します。入部時にはすでに国内トップレベルのミドルブロッカーと評価されていた小野寺選手は1年目から評判通りの活躍を見せます。2mを超す長身と器用さを活かし、チームの中心選手として定着すると、個人としては、3年連続でV.LEAGUEベスト6選出。さらに2年連続でブロック賞を受賞。2019-20シーズンには、スパイク賞とブロック賞の2冠を達成。チームとしても天皇杯優勝、V.LEAGUE準優勝などに大きく貢献しました。2021-22シーズンからチームの主将に就任し、2シーズンに亘り若手が中心となったチームを、名実ともに牽引してきました。そんな小野寺選手ですが、パリ五輪に向けて、さらなる成長を求め2023年5月31日付でJTサンダーズ広島を退団することを発表。2023‐24シーズンからはサントリーサンバーズに移籍し、プレーすることとなりました。JTサンダーズ広島を支え、日本代表でも中心選手となった小野寺選手がこれからどんな活躍を見せてくれるのか、ますます楽しみです。

・小野寺大志選手が特に優れている3つの能力

小野寺大志選手が特に優れている3つの能力

小野寺選手が特に優れているのは「①日本人離れした身体能力」・「②ブロック技術と読みの精度」・「③効果率の高いサーブ」の3つ。

①日本人離れした体格と身体能力

これまで大型だけど身体能力の低い選手。身体能力は高いけど、身長が低い選手はたくさんいました。しかし、小野寺選手は大型でありながら身体能力が高く、動ける大型選手なのです。小野寺選手の身長はプロフィールに記載の通り202㎝。日本人男性の平均身長が170.7㎝、バレーボール男子日本代表の平均身長が192.5㎝なので、「202㎝」がいかに高身長なのかということがわかりますね。続いて身体能力ですが、注目すべきは最高到達点。指高が261㎝で最高到達点が350㎝ということは、90㎝もジャンプをしているということ。2mという体格に加え、1m近く飛ぶジャンプ力。まさに日本人離れした素材の持ち主です。

②ブロック技術と読みの精度

V.LEAGUEでは間違いなく№1のブロッカーですね。上記で解説した通り身体能力が高いことに加え、バレーIQが高く、相手セッターがどこに上げるのかを予測する能力に優れている選手です。また、ブロックの際の手の出し方、使い方がまさにお手本のようです。ベストミドルブロッカーに選ばれるのも納得ですね。

③効果率の高いサーブ

現代のバレーボールにおいて「チームとして、どれだけ強いサーブを安定的に打てるか」ということは非常に大事です。一昔前はアウトサイドヒッターやオポジットの選手が強いサーブで得点を狙う。というのが一般的でしたが、今はミドルブロッカーにもサーブでの貢献が求められます。ミドルブロッカーにはサーブが得意な選手が少ないのですが、小野寺選手は違います。強くて早いサーブで得点を狙うというより、ジャンプフローターサーブで相手のディフェンスを崩すことを狙った非常に効果なサーブを打ちます。トップレベル同士の戦いでは、決定率よりも効果率が重視されています。実際にV.LEAGUEでは、効果率の高さはリーグ順位と比例しますが、決定率の高さは順位に比例しません。シーズンを通して、いかに効果的なサーブを継続できるかが重要ということがわかりますね。小野寺選手はミドルブロッカーの中では貴重なサーブでのミスが少なく、サーブ効果率の高い選手なのです。

■サーブ効果率とは?

サーブ効果率とはサーブがどれだけ相手チームに効果的であったかを計算式に当てはめて求めた割合のこと。「サーブミスなどのマイナス評価を取り入れて算出」されています。

計算式は

(サービスエース×100+効果×25-サーブ失点×25)÷サーブ打数

※効果とはセッターにきちんと返らなかった本数

という式に変更になっています。

何本サービスエースやセッター返らないような効果的なサーブを打ったとしても、サーブミスが効果率は下がるように算出されます。

まとめ:小野寺大志選手は日本代表の大黒柱

小野寺選手について、いろいろと解説してきましたが、小野寺選手は日本屈指のミドルブロッカーということです。得点力、ブロックのセンス、サーブの安定感。ミドルブロッカーに必要な能力を高いレベルで兼ね揃えている貴重な選手です。これまでは体格、身体能力的に世界で戦うミドルブロッカーがなかなか出てこなかったですが、小野寺選手は世界と対等以上に戦える選手だと思います。石川祐希選手をはじめ、海外で活躍する選手が増えている日本バレーボール界ですが、ファンの勝手な想いとしては、小野寺選手が海外リーグにチャレンジしている姿を見てみたいです。もしかしたら、あと数年で海外リーグに移籍してしまうかもしれない。そんな小野寺選手にぜひ注目してみて下さい。

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