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サーブカットが苦手な人でも上達する方法【バレーボール】

【サーブカットが苦手・嫌いです。上手になる方法はありますか?】

・サーブカットがとにかく苦手。練習方法を教えて欲しい。

・サーブカットができなくてチームに迷惑をかけてしまう。

・緩いサーブでも弾いてしまう。どうして弾くのか原因を教えて欲しい。

サーブカットが苦手な人は多いですよね。むしろ得意な人はそんなにいないのではないでしょうか?今回は、そんなサーブカットの成功率を上げるためのポイントや練習方法を解説したいと思います。

■コンテンツ

■サーブカットを失敗してしまう原因

■サーブカットの成功率をあげるためのポイント

すぐに実践できるサーブカット練習

バレーボールの試合では、サーブカットの成功率が試合の勝敗を左右することが多々あります。なので、サーブカットが得意・上手な選手は重宝されますし、活躍できる場面がたくさんあります。本記事でサーブカット上達のヒントを掴んで欲しいと思います。

■サーブカットを失敗してしまう原因

■サーブカットを失敗してしまう原因

まずはサーブカットをなぜ失敗してしまうのか、原因から掴んでいきましょう。失敗の理由を理解した上で、練習することがミスを減らすための近道です。

バレーボールのサーブカットがうまくいかない主な原因は3つです。

・腕を振りながらサーブカットをしているから

・レシーブの面がうまく作れていないから

・サーブの軌道と落下地点を予測できていないから

サーブカットでは、上記3つの理由が原因でミスをしてしまっていることがほとんど。なので、逆に3つの原因を解決することができればサーブカットでのミスを減らすことができるということになりす。「腕を振らずにボールを捉えることができる」・「レシーブの面をしっかり作れている」・「サーブの軌道と落下地点を予測して正面に入れている」という状態でサーブカットができていれば、ミスや失敗は確実に減っていきます。

腕を振りながらサーブカットをしているから

ディグ(強打レシーブ)でも重要なことなのですが、レシーブの基本は「腕を静止した状態でボールを受け入れる」ことです。サーブを捉える瞬間に腕が動いていることで、レシーブしたいポイントでボールを捉えることができず、左右にボールがズレてしまいます。また、腕が動いていることで、ボールの勢いを吸収すことができず、相手のコートにボールを返してしまう原因になります。腕が止めた状態でレシーブができるようにサーブの軌道を予測して、少しでも早くサーブカットの体制を準備するように意識しましょう。

レシーブの面がうまく作れていないから

レシーブの面とは、腕を組んだ際の手首から肘あたりまでのことを言います。この「レシーブの面」が右腕と左腕にズレがあったり、返したい方向に面が向いていないと、しっかりとボールを捉えることができません。また、面はきちんと作ることと同時に角度も重要です。レシーブは面が向いている方にボールが飛んでいくので、返したい方向(セッター)に面を向けることが大切です。しっかりと面を作るためには手を組んだ後に親指を下に向けてみましょう。面と角度(向き)をしっかりと意識してレシーブの練習をしてみて下さい。

サーブの軌道と落下地点を予測できていないから

レシーブは身体の横でボールを受けるより、正面でボールを受けた方が正確にコントロールすることができます。特にサーブカットは手元で変化したり、ボールの軌道が伸びてきたり、途中で失速したりと様々な変化をします。なので、サーブカットは繊細なボールタッチとレシーブの技術が求められる難しいプレー。そんな難しいサーブカットにおいて身体の横でボールを受けていたらミスをする可能性が高くなるのは当然ですよね。サーブは相手コートのエンドラインから打たれるので、なるべく早くボールの軌道と落下地点を予測するように意識しましょう。予測を始めるのが遅かったり、予測が不正確なことが原因で、サーブカットの時に身体の横でボールを受けてしまったり、反応が遅れてしまいます。

【サーブの軌道と落下地点の予測をする際のポイント】

■相手サーバーの身体の向き

多くの選手は、身体を向けた方向にサーブを打ってきます。なので、サーブを打たれる前に相手サーバーの身体の向きを確認するようにしましょう。

■ボールの軌道とスピード

ボールの落下地点を予測する際には、サーブの「軌道」と「スピード」で判断すします。ネットを通過する際に軌道が上向きなら、コートの奥に。下に向かってきているなら、コートの手前に落ちます。

■相手サーバーの情報

ローテーションが一周すれば、どの選手がどのようなタイプのサーブを打つのかの情報を得ることがでいます。ほとんどの選手は同じようなコースに同じような強さのサーブを打つことを好むので、前回のサーブを記憶しておけば、ある程度の予測と事前準備をしておくことが可能です。

相手の速いサーブを受ける時や予測を間違えた時など、サーブを身体の横で受ける際には、レシーブの面を向ける方向と腕の角度をしっかりと意識することで、成功率をあげることができます。正面でサーブカットを受けれない時のためにこちらも参考にしてみてください。

■サーブカットの成功率をあげるためのコツ

■サーブカットの成功率をあげるためのコツ

サーブカットの成功率をあげるためには、ここまで解説してきたミスをする原因を解決するだけでは十分ではありません。「自分なりにサーブカットの手順を整理すること」・「自分が担当するサーブカットの範囲を明確にする」・「アンダーハンドに拘らないこと」の3つを意識してみましょう。

・自分なりにサーブカットの手順を整理する

サーブカットの成功率をあげるためには、手順をしっかりと意識することが大切です。サーブカットに入る時に、毎回同じ手順を繰り返してルーティン化すると効果的ですね。自分で整理しやすい順番で良いですが、私は以下の手順でサーブカットをしています。

①力みを抜いてリラックスした状態で構える

②自分の守備範囲を確認する

③相手サーバーの打ち方や特徴を思い出す

④相手サーバーの身体の向きからサーブの方向を予測する

⑤ボールの落下地点に素早く移動する

⑥面を正しい方向・角度にしてサーブを受ける

手順をしっかりと意識することで、どの部分が出来ていなくてサーブカットをミスをするのかを明らかにしておきましょう。出来ていないことを重点的に克服することが上達への早道です。

自分が担当するサーブカットの範囲を明確にする

もちろん、個人としてサーブカットの技術を磨くことも大切ですが、チーム全体でサーブを攻略していくことも重要です。自分がどの位置までのサーブに対応するのか。どこから先は他の選手に任せてた方がいいのか。をしっかり役割分担しておくことが需要です。

コートのどのエリアをどの選手がサーブカットするのかが曖昧だと。「お見合い」をしてしまったり、ボールへの反応が遅れてしまいます。「自分の取る範囲をしっかりと明確にしておくこと」、「誰かにサーブカットをして欲しい場合は大きな声で声がけをする」ことでお見合いや反応の遅れを無くすように心掛けましょう。

アンダーハンドパスに拘らない

サーブカットはアンダーハンドパス(レシーブ)でしなければならない。なんてことはありません。むしろ、フローターサーブやジャンプフローターの場合、オーバーハンドパス(オーバーカット)で対応した方が、安全にサーブカットをするこができます。

特にレシーブが苦手。という人は積極的にオーバーカットにチャレンジしてみましょう。レシーブでサーブカットをする位置より、1歩~1歩半くらい前で構えればオーバーカットで対応でいる位置取りになると思います。

オーバーカットは両手でボールを掴むようにカットをするので、ブレ球などの変化するサーブに対しても効果的です。オーバーカットを身に付けることで、サーブカットをする際の選択肢も増え、安心して対応することができようになります。

■すぐに実践できるサーブカット練習

■すぐに実践できるサーブカット練習

最後は、すぐに実践できるサーブカット練習を紹介したいと思います。サーブカットの上達には練習量が重要になってきます。簡単にできる練習なので、ぜひ試してみて下さい。

壁打ちサーブカットの練習方法

まずは、壁打ちサーブカットです。この練習方法は実戦している人も多いと思いますが、手軽に取り組めて、回数も重ねることができるので、構えの基本、サーブカットの感覚を養うには最適な練習だと思います。

手順は以下の通り簡単で、

・壁に向かってサーブを打つ

・跳ね返ってきたボールを壁に向かってレシーブする

たったこれだけす。

ポイントは3つ。

①リキまず余裕をもってサーブカットの構えをとる

②レシーブの面に「ボールをあてるだけ」を意識する

③サーブカットの軌道が山なりになっているか確認

サーブカットでガチガチに構えてしまうと、腕を振り回しがちになってしまい、ボールを弾く原因になります。軽く膝を曲げ、足は肩幅より少し広めにスタンスを取り、楽に構えましょう。あとは壁から跳ね返ってくるボールにレシ―ブの面を当ててやるだけです。腕にボールがあたる瞬間に腕を振り回したり、腕を引いたりする必要はありません。最後にサーブカットの軌道がイメージ通りの方向に山なりで返っているかを確認しましょう。

ワンタッチ超ロングレシーブ

次に紹介するのは、ワンタッチ超ロングレシーブです。こちらの練習は2人一組で行う練習ですので、アップや自主練の時間に試してみてください。この練習も2人いればすぐに取り組める練習で、遠くから飛んでくるボールをコントロールするための感覚を養うことができます

手順は以下の通り簡単で、

①2人一組みになり、9メートルの距離まで離れる(ネットからエンドラインまで)

②相手から飛んできたボールをレシーブで直上にコントロールする

③コントロールしたボールを相手にレシーブで返球する

④②と③を繰り返す

一見、簡単そうですが、意外とできない選手が多いです。②でちゃんとボールを直上にコントロールできない人。③のロングレシーブで相手にボールを届けられない人。などなど。レシーブの基本要素を復習できる練習でもあるので、おすすめです。

慣れてきたら、距離を伸ばしてみてみてください。実際のサーブカットと同じ距離感でこの練習を正確にできるようになりましょう。(相手コートのエンドラインから自分のコートのエンドライン付近まで距離を伸ばしてみましょう)

ポイントは2つ。

①落下地点を予測し、正面でボールを迎え入れる

②直上にボールをコントロールする際は、下半身でボールの勢いを吸収する

③相手に返球する際には、なるべく高いボールを出してあげる

サーブカットで重要なのが、落下地点の見極めです。正面でボールを捉える感覚を養っておきましょう。正面で捉えることができれば、あとはボールの勢いを吸収しつつ、コントロールすることで、サーブカットの成功率をあげることができます。ボールの勢いを吸収するためには膝の使い方が大切です。レシーブのインパクトの瞬間に少し膝を曲げあげて、ボールの勢いを下半身で吸収する感覚を養いましょう。

まとめ‗サーブカットの成功率はあげることができる!

今回は、「サーブカットが上達する方法」をご紹介しました。

・サーブカットを失敗してしまう原因
・サーブカット成功率をあげるためのポイント
・サーブカットを上達するための練習方法

ご紹介した記事の内容を試してみることで、サーブカットに対する苦手意識を改善し、成功率をあげることができると思いますので、ぜひ実践してみて下さい!

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