【9人制の試合で勝てない。格上にも勝てる方法はありますか?】
・6人制ではそれなりに通用してたのに9人制だと結果を残せない。
・格下のチームにも簡単に負けてしまう。
・9人制バレーボールで強くなるためのポイントを教えて欲しい。
9人制バレーボールは、初心者の人、ママさん(家庭婦人)から6人制経験者、クラブチームや実業団まで幅広いレベルの選手にプレーされています。ただ、6人制バレーボール程は認知されておらず、9人制バレーボールならではの練習方法やコーチングについては、なかなか解説がされていないように思います。今回は、そんな9人制バレーボールで勝てるようになるためのポイントをいくつか解説したいと思います。
■コンテンツ
■6人制バレーボールと9人制バレーボールの違い
■9人制バレーボールで特に練習するべきこと
■9人制バレーボールの試合で勝利するための攻略法
それでは、今回の記事では「6人制バレーボールと9人制バレーボールの違い」、「9人制バレーボールで特に練習すべきこと」、最後に「9人制バレーボールの試合で勝つための攻略法」を解説します。これから9人制バレーボールを始めようとしている人からなかなか勝つことができずに悩んでいる人まで、9人制バレーボールに興味のある人には参考になる記事ですので、ぜひ最後までお付き合い下さい。
■6人制バレーボールと6人制バレーボールの違い
■6人制バレーボールと6人制バレーボールの違い
6人制バレーボールと9人制バレーボールは「ネットの高さ」や「コートの広さ」、「2セット先取か3セット先取なのか」、「1セットは21点までか、25点までなのか」等々、多くの違いがあります。今回は、その中でも特に勝敗を左右することになる6人制と9人制の違いを5つ解説したいと思います。
・プレーヤーの人数
・ネットにボールが当たるともう一回プレーできる
・ブロックのワンタッチが1回にカウントされる
・サーブは2回まで打つことができる
・ブロックの手と腕はネットを越えてはいけない
6人制バレーボールとの違いを理解し、うまく利用することで格上のチームが相手でも勝つことができるのが、9人制バレーボールの醍醐味です。それでは1つずつ解説していきます!
プレーヤーの人数
9人制バレーボールはその名の通り、9人で行います。なので、6人制バレーボールと決定的に違うのはプレーヤーの人数。9人制の方が人数が多いことは誰でもがわかっていることですが、この3人多いという違いがどう影響するのかを理解することが大切です。まず、ブロックの枚数・レシーバーの人数が増えます。フォーメーションによりますが、ブロックは4枚~6枚。レシーブは3人~5人。当然、守備は固くなりラリーが続くことになります。なので、いかにスパイクが決まらない時に焦らず丁寧に守備を続けられるか。ラリー中に2段トスをどれだけ攻撃(スパイク)に繋げれられるか。安易なミスをすることなく安定したプレーを継続できるか。が勝敗を分けます。
ネットにボールが当たるともう1回プレーできる
6人制バレーボールではボールがネットに触れた場合、同じプレーヤーが再び触れてしまうとダブルコンタクトの反則を取られてしまいますが、9人制では同じプレーヤーがもう1回ボールに触れることができます。しかも、2回目のプレーはカウントされません。なので9人制では1回のラリーで最大4回プレーをすることがでいるということです。例えばですが、下記のように4回プレーをしても反則ではありません。
①サーカット(1回目)
②サーブカットされたボールをネットに当てる(2回目)
③ネットから跳ね返ってきたボールをトス(3回目)
④スパイク(4回目)
③のネットから跳ね返ってくるボールは②でプレーした選手でも②でプレーした選手以外で触れることができます。この③のプレーを9人制ではネットプレーと呼びます。なお、ネットプレーは1回のラリーに1度までですので、注意しましょう。
ブロックのワンタッチが1回にカウントされる
6人制では、ブロックでワンタッチしたボールは1回とカウントされません。ワンタッチしたボールをレシーブ・トス・スパイクと3回プレーすることができます。しかし、9人制はブロックのワンタッチを1回のプレーとカウントするので、ワンタッチした場合は、そこから二段トス・スパイクと2回しかプレーすることができません。なので、ブロックを接触回数とカウントしない6人制では、ワンタッチのボールはチャンスボールと同様ですが、9人制では、ワンタッチのボールを2段トスで繋がないと相手チームにチャンスボールを返してしまうことになります。当然ですが、チャンスボールを返すということは相手チームに得点されるリスクが高くなるので、9人制では2段トスの技術が重要になる訳です。
サーブは2回まで打つことができる
9人制バレーボールでは、1回目のサーブを失敗してもやり直すことができます。1回目のサーブ(ファーストサーブ)については、失敗のリスクを恐れることなく、全力でサーブを打ち込むことができるということですね。なので、9人制のビックサーバーのサーブは6人制のサーブと比較して圧倒的に速く、大きく変化をします。
ブロックの手と腕はネットを越えてはいけない
最後に解説するのは、オーバーネットのルールに関する違いです。6人制では、相手チーム のプレーを妨害しない限り、手と腕はネットを越えても問題なく、相手のスパイクをブロックするために腕を前方にしっかり伸ばすことができます。しかし、9人制では、いかなる場面でも相手コート内にあるボールに触れてはいけない。というルールなので、ブロックの際にもネットから手と腕が越えないようにしなければなりません。
■9人制バレーボールで特に練習するべきこと
■9人制バレーボールで特に練習するべきこと
ここからは、6人制と9人制の違いを踏まえて、9人制バレーボールにおいて特に磨いておくべきプレーについて解説をしていきたいと思います。ずばり「もらい」「二段トス」「サーブカット」の3つ。個々の選手がこの3つのプレーをある程度のレベルでこなせると、チームに安定感が生まれ、簡単に負けることはなくなります。
・リバウンド
まずは「リバウンド」。6人制バレーボールでもよく見かけるプレーですよね。相手ブロックにわざとボールを当てて、自分のコート側に返ってきたボールをチャンスボールに変えるというプレーです。9人制では、「リバウンド」に6人制の違いで解説をした「ネットプレー」を組み合わせます。リバウンドを取った後に、自らのネットプレーでチャンスボールに変えて、他の選手にボールを託す。このプレーが出来るとトスが近い時やブロックが3枚付いてきている時に勝負を回避することができます。しかもネットプレーを挟むことで、時間的な余裕が生まれるので、より落ち着いた状態でラリーを仕切り直すことができます。
9人制では「リバウンド」と「ネットプレー」を組み合わせたプレーを「もらい」と呼びます。「もらい」が出来るチームに比べて、出来ないチームはリスクが高い状態で無理矢理スパイクを打ってしまったり、トスが合わない時に中途半端なフェイントをしてしまうので、ミスやチャンスボールを返してしまう場面が増えてしまいます。
二段トス
9人制バレーボールでは、6人制バレーボールと比較して、2段トスを上げる場面が圧倒的に多いです。6人制と9人制の違いでも解説していますが、プレーヤーの人数が多いことに加え、ブロックのワンタッチが1回にカウントされることで、長いラリーが発生しやすくなります。ラリーが増えれば2段トスで対応しなくてはいけない場面も多くなります。また、ブロックのワンタッチが1回にカウントされることから、ワンタッチボールをスパイカーに2段トスで繋ぐことができないと、スパイクを打つことすらできません。攻撃ができないと勝つことなんてできませんよね。
サーブカット
9人制バレーボールはサーブを1回失敗しても、もう1回サーブを打つことができるので、アウトやネットにかける等のサーブミスによる得点は期待できません。また、1回目のサーブは全力で打ってきますので、カットが苦手なチームは、サーブだけでポイントを失いそのまま負けてしまうことも。そうならないためにも9人制ではサーブカットの練習が重要視されており、サーブカットが得意な選手は非常に重宝されます。簡単に負けないためにまずはサーブカットを安定させましょう。
■9人制バレーボールの試合で勝利するための攻略法
■9人制バレーボールの試合で勝利するための攻略法
最後に9人制バレーボールの試合で勝つための考え方や戦い方を解説していきます。6人制とは少し異なるところもあるので、参考にしてみてください。勝率をあげるためのポイントは「ファーストサーブの成功率」「2段⇒もらい⇒コンビプレーの徹底」の2つ。
ファーストサーブの成功率
6人制バレーボールと同様に9人制バレーボールでもサーブで攻めて、相手を崩すことが重要なのは一緒です。ここまで解説してきた通り、9人制はサーブを2回打てるので、1本目のサーブ(ファーストサーブ)でガンガン攻めたくなりそうですが、それではうまくいきません。ファーストサーブを失敗してしまうと2本目のサーブ(セカンドサーブ)は失敗できないので、ファーストサーブよりも弱いサーブを打つことになります。攻めすぎてもサーブが成功しないし、弱すぎても相手を崩せない。というわけです。そこでファーストサーブを打つ際に重要になるのが、サーブの強さと成功率のバランスです。社会人クラブ・ママさん・実業団チームのどのカテゴリーにおいても、ファーストサーブは「成功率が7割」になるように意識することが重要と言われています。なので、どのくらい攻めたらサーブの成功率が7割くらいになるのかを確かめながら練習するようにしましょう。
2段⇒もらい⇒コンビプレーの徹底
「2段⇒もらい⇒コンビプレーの徹底」は9人制バレーボールで勝つための方程式と言っても過言ではないのです。しっかり覚えておいておきましょう。9人制はいかに粘り強くラリーを制するかが勝敗に大きく影響します。なので、可能な限りリスクを負わず、相手に攻撃を仕掛けることが重要。以下のポイントを意識しながら「2段⇒もらい⇒コンビプレーの徹底」を実践することができれば、格上のチームにも勝てるようになります!
【9人制バレーボール‗勝利の方程式】
①強烈なサーブやスパイクをレシーブする際はコート中央に返球する。
⇒セッターに返そうとするとミスやネットを越える原因となります。
②2段トスはネットの付近(白帯)を狙うように徹底しましょう。
⇒トスがネットに近い方が③を実戦しやすくなります。
③2段トスは無理して打たず、積極的にもらい(リバウンド)ましょう。
⇒最高のトスが上がってきたり、ブロックがいなければ打ちましょう。
④もらいでネットを使いチャンスボールをセッターに返します。
⇒失敗してセッター以外にボールが返ったら②からやり直します。
⑤セッターに返球できたら、万全の状態からコンビプレーで攻めます。
ファーストサーブの成功率をチーム全体として「7割を維持」しながら、上記の「方程式」を実践することができれば、どんなチームと対戦しても善戦することができます。今のチームが伸び悩んでいるのであれば、まずは方程式を実戦するための練習をしてみて下さい。
まとめ‗9人制はサーブの成功率と方程式の実践が重要
今回は、「9人制バレーボールで勝つための方法」を解説しました。
■6人制バレーボールと9人制バレーボールの違い
■9人制バレーボールで特に練習するべきこと
■9人制バレーボールの試合で勝利するための攻略法
ご紹介した記事の内容を試してみることで、チームの勝率は確実の向上します。実際にサーブの成功率と方程式については、実業団チームでも実践されていることですので、ぜひ取り組んでみて下さい。
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