【話題の鈴木晴之選手について詳しく知りたい!】
「BeeQuick(ビークイック)さんも怪物と称する、鈴木晴之選手がどんな選手なのか知りたい!何がすごいのか?どんなところが魅力なのか?を詳しく教えて欲しい。」
そんなバレーボールファンの皆さんに向けて、「鈴木晴之選手」について解説していきたいと思います。コンテンツは以下の3つ。記事を読み終わる頃には、鈴木晴之選手の魅力に触れ、実際のプレーを見たくなっていると思います!
■コンテンツ
・東北の怪物‗鈴木晴之選手の魅力3選
・鈴木晴之選手の球歴
・鈴木晴之選手の将来予測
それでは、さっそく「東北の怪物‗鈴木晴之選手」に関する各コンテンツを紹介・解説をしていきたいと思います。これからが楽しみな選手の一人ですので、ぜひチェックしておいてください。
・東北の怪物‗鈴木晴之選手の魅力3選
・東北の怪物‗鈴木晴之選手の魅力3選
鈴木選手が注目されはじめたのは、2022年度天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権大会での活躍をBeeQuick(ビークイック)さんにYouTubeで紹介されたことがきっかけ。僕も試合を見ていましたが、圧倒的な存在感を放っていて、目が離せなくなるような選手でした。そんな鈴木晴之選手の特にすごい!と感じた3つの魅力を解説していきます。
小柄な体格からは想像できない圧倒的な攻撃力
まず、鈴木選手の身長は174㎝。高校のカテゴリーでもスパイカーとしては大きな選手とは言えないでしょう。なので、大学・社会人のカテゴリーでは小柄なスパイカーということになります。そんな鈴木選手が2022年度の天皇杯で国内バレーボールの最高峰であるV.LEAGUE DIVISION1 MENに所属するジェイテクトSTINGSを相手にバンバン得点を重ねていたのに驚かされました。鈴木選手は、①小柄な身長をものともしないジャンプ力。②ブロックが完成する前に打ち抜くスイングスピード。③変幻自在に選択できるスパイクコースの広さ。の3つが特に優れています。
【①小柄な身長をものともしないジャンプ力】
鈴木選手の最高到達点は登録上、315㎝となっています。174㎝で315㎝はかなりのジャンプ力だと思いますが、実際に試合を観戦すると315㎝より明らかに打点が高いです。おそらく320~25㎝はあると思いますね。バレーボールでは、身長や最高到達点が登録上の数値と実際の数値が異なることはよくあること。身長174㎝の平均的な指高(腕を掲げた際の足の裏から指先までの高さ)は215㎝。最高到達点が仮に320㎝だとすると、320㎝(最高到達点)-215㎝(指高)=105㎝(ジャンプの高さ)ということになります。高校3年生男子のジャンプ力の平均が75㎝なので、鈴木選手がどれだけジャンプ力に優れているのかがよくわかります。
【②ブロックが完成する前に打ち抜くスイングスピード】
スイングのスピードは練習やトレーニングでは、なかなかスピードアップしません。なので、一定程度の速度を超えるスイングスピードは、ジャンプ力と同様に「持って生まれた才能」。と言われています。スイングのスピードが速い選手は、ブロックが完成する前にスパイクを打ち込むことができるので、「ブロックアウト」や「吸い込み」などで得点しやすいです。加えて、スイングスピードの速さは球質に直結しますので、スパイクのキレが鋭くなる傾向にあります。スイングスピードが速いで有名なのが全日本代表の西田有志選手。やはり西田選手もキレのあるスパイクを放つタイプの選手ですね。
【③変幻自在に選択できるスパイクコースの広さ】
鈴木選手は、エンドライン付近にも打てるし、叩き込むこともできます。更にストレート・クロス・インナーのいずれのスパイクコースも精度がとても高いです。特にストレートに叩き込むスパイクは美しい思ってしまうほど、印象的ですね。スパイクコースの選択肢が多いということは、多くの得点パターンを持っているということ。なので、セッターからのトスや相手ブロッカー・レシーバーの動きによって、コースを選択できる選手は、得点能力(攻撃力)が高い選手と言えるでしょう。
驚異の反応速度と強打レシーブの技術力
鈴木選手は元リベロという経歴の持ち主。なので普通のスパイカーと比べて守備(レシーブ)の能力が高いですね。攻撃的な選手ほど、守備意識が低くてディグ(強打レシーブ)やレセプション(サーブカット)が疎かになってしまいがちです。なので、高い攻撃力を持ちながら、高い守備力を発揮できている鈴木晴之選手はかなり貴重なタイプだと思います。特に優れているのが位置取りと反応速度。特に男子では位置取りが重要となります。なぜなら大学カテゴリー以上のスパイカーになると、反射神経ではどうにもならないスピードのスパイクを打ってくるので、「いかに相手スパイカーが打つコースを予測するしておくか」が重要になります。鈴木選手は味方ブロッカーと相手スパイカーの位置関係や打ち方などの癖からコースを予測して、更に驚異的な反応速度でスパイクに対応しているということですね。
バレーボールへの姿勢と礼儀の正しさ
鈴木選手と対戦経験のある選手や、同じチームでプレイをしたことがある選手に話を聞くと、「練習を大切する選手」・「負けず嫌いでか勝利への執念がすごい」など、バレーボールに対する熱い気持ちを持っているということ。「高校時代は2年生からキャプテンだったけど、礼儀正しい人だった」・「1年生からレギュラーだけど天狗にならず紳士だった」奢ることなく、他の選手をリスペクトできる人格者であることを教えてくれました。アスリートとして、能力が重要なことは当然なのですが、人として尊敬される人間であることも大切ですよね。
・鈴木選手の経歴(球歴)
・鈴木選手の経歴(球歴)
前述したとおり、鈴木選手は攻守に優れた素晴らしい選手。そんな鈴木選手が「在籍していた学校のこと」をカテゴリー別に紹介していきたいと思います。
鈴木選手の基本データ
出身 | 宮城県 |
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学年 | 大学3年生(2023年4月時点) |
身長 | 174㎝ |
経歴 | 名取市立第一中学校⇒仙台市立商業高等学校⇒仙台大学 |
最高到達点/指高 | 3m20㎝/2m15cm |
名取市立第一中学校
鈴木選手の出身中学校は名取市立第一中学校。名取市立第一中学校は正直、全国レベルでの実績があるような強豪校ではありません。東北大会に出場してベスト4になれるかなれないか。という感じですね。むしろ女子バレー部の方が強いようです。ただ、選手達が伸び伸びとバレーボールを楽しんでいるのが伝わってくるようなチームで、チームの雰囲気はとてもいいなと思いました。勝利至上主義で選手がメンタルを削られることなく、スポーツを楽しむ!という風土が「鈴木選手のバレーボールが好き」という気持ちを育んだんだと思います。実は全日本代表で活躍している小野寺大志選手の母校でもあります。が、小野寺大志選手は高校からバレーボール部に入部しており、中学時代は野球部に所属していました。
仙台市立商業高等学校
仙台市立商業高等学校は、東北高校と春高をはじめとした全国大会の出場権を争っている孤高。しかし、基本的には名門東北高校に軍配があがっているという感じです。ただ、2021年には鈴木選手(3年生)がキャプテンとして仙台商業を率いて東北高校を下し、春高の切符を手に入れています。長崎の名門である大村工業に勝利していますが、2021年度の春高覇者である駿台学園に敗退。ベスト8という結果で大会を終えています。ベスト8の原動力は鈴木選手の活躍に加え、190㎝超えの山本快太選手(2年生)といった大型選手による攻撃力アップも大きかったと思います。翌年の2022年には、キャプテンを鈴木選手から引き継いだ山本快太選手が仙台商業を率いて、2年連続となる春高出場を果たしています。
仙台大学
東北では間違いなく№1の大学ですね。2023年時点で48人の部員を抱え、東北バレーボール大学1部リーグに所属しています。春・秋リーグ戦優勝と東日本・全日本インカレベスト4を目標としていて、実際に2018年から7度のリーグ優勝に輝いている強豪校です。また、注目されるきっかけとなった天皇杯のファイナルラウンドに定期的に進出しています。そんな強豪校でも鈴木選手は1年生から活躍をしており、今や主力選手と言っていいでしょう。鈴木選手の加入により、目に見えて得点パターンが増え、ディグ(スパイクレシーブ)の成功率が向上をしています。目標であるインカレベスト4も現実味帯びてきていますね。
・鈴木選手の将来予測
・鈴木選手の将来予測
最後に、鈴木選手がこれからバレーボール選手として、どういったキャリアを歩んでいくのか?というのを勝手に予測してみたいと思います。
鈴木選手の経歴からの将来予測
まず、鈴木選手の経歴からこれからのキャリアを予測してみたいと思います。出身地であり現在も住んでいる宮城県はバレーボールが盛んなエリアです。なので、Vリーガー(プロ選手)も多く輩出しており、全日本代表経験のある「小野寺大志選手」・「藤井直伸選手」・「富松祟彰選手」などが有名選手ですね。ただ、Vリーガーになっているような選手は、関東の強豪大学に進学をするこが多いです。なぜなら関東の大学が圧倒的にレベルが高いから。東海大学・中央大学・日本体育大学・筑波大学・順天堂大学などなど。一方、鈴木選手が在学している仙台大学ですが、私が調べた限りだとV1リーグ(Vリーグのトップカテゴリー)のチームに入団している人はいなさそうです。在学の大学だけで判断するとすれば、鈴木選手がV1リーグに所属するチームに入団するのは少しハードルが高そうな印象ですね。
鈴木選手のプレースタイル・能力からの将来予測
鈴木選手の特徴は、「背は高くないけど、ジャンプ力/スイング速度で得点を稼げる」・「元リベロでレシーブ能力が高い」・「エースを狙えるサーブが打てる」です。鈴木選手と同じポジションであるアウトサイドヒッターで、同じような特徴を持っていたのが、JTサンダーズ広島に所属していた小澤翔元選手。小澤翔選手は2014/15シーズンにJTサンダーズ広島が初優勝した際のレギュラー選手で、彼の貢献無くしてはJTサンダーズ広島の優勝はなかった。と言っても過言ではありません。当時の小澤翔選手と比較して、鈴木選手の方が、ほんの少し背は低いかもしれませんが、レセプション(サーブレシーブ)・ディグ(スパイクレシーブ)は鈴木選手の方が上手いです。レシーブ能力が高いアウトサイドヒッターは貴重なので、Vリーグのチームからしてもかなり魅力的な選手だと思います。また、鈴木選手のような小さな巨人と言われるタイプの選手は本当に人気があります。「大きな選手に立ち向かう小柄な選手」、「小さな選手が得点を決めまくる爽快感」。私も大好きです。つまり、球団としてもファンからの人気が見込める選手だということです。
将来予測の結論
在学している大学からV1男子に入団した選手はいませんが、同様のタイプの選手が過去に活躍していた実績がある・レシーブに長けているアウトサイドヒッターは貴重・小さな巨人タイプでファン人気が見込める(すでに注目されている)という3点からから、鈴木選手がV1のチームにスカウトされる可能性は大いにあると思います。
ここからは勝手な予測ですが、レシーブができるアウトサイドヒッターが不足している下位のVC長野や東京GB、大分三好であれば普通にレギュラーに定着できると思います。鈴木選手は宮城出身なので、VC長野あたりはすでに声をかけていてもおかしくないですね。層が厚いので、すぐに起用されるかは微妙ですが、過去に同タイプの選手がいたこと・安定的に活躍できるアウトサイドヒッターがいない。という理由で、JTサンダーズ広島なんかも興味を示すのでは?と思っています。
まとめ:鈴木晴之選手はリアル「星海光来」
鈴木晴之選手について、いろいろと解説してきましたが、結論としては鈴木晴之選手はリアル「星海光来」ということです。星海光来は人気バレーボールマンガ「ハイキュー!!」に登場するキャラクターですが、特徴が鈴木晴之選手とそっくり。小柄だけど、高いジャンプ力と技術で得点を量産。サーブも強力で、レシーバーとしても優秀。星海光来は高校卒業後、Vリーグで活躍しているのですが、ぜひリアル星海光来こと、鈴木晴之選手がVリーグで活躍する姿を見てみたいです。みなさんも「東北の怪物‗鈴木晴之選手」に注目してみてください。
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