Practice

バレーボールのサーブを簡単に上達させる3つの方法【基礎編】

【サーブが入らない・強く打てなくて悩んでいる人】

「サーブはとても大事。だということはわかっているけど、どうやって練習すれば上達するかわからない。まずは、なにから練習すればいいのかを教えて欲しい」

 

そんな人に、強く正確なサーブを打つための考え方や練習方法を解説したいと思います。サーブを上達させるヒントになると思いますので、もっとサーブの技術を磨きたい人・苦手意識のある人は読んでみて下さい。

■コンテンツ

■正確なサーブを打つための理論と効果

■一人でも実践できるサーブの練習方法

■プロが実践しているサーブの練習方法

バレーボールでは、サーブの技術が試合の勝敗を左右することがあります。そのため、いかにサーブを強く、正確に打てるかが重要。ということで、今回はサーブを上達させるための3つの方法を紹介してみたいと思います。効果的なサーブを打つための理論から、一人でもできるサーブの練習方法まで詳しく解説していきます。また、サーブを強く正確に打つことで、具体的にどのようなメリットを得ることができるかも説明していきます。ぜひ、この記事を読んで、サーブを上達させてください。

正確なサーブを打つための理論と効果

1.正確なサーブを打つための理論と効果

バレーボールというスポーツにおいて、サーブの技術は必要不可欠なものです。強いサーブやコースを狙ったサーブを打つことで、サービスエースや相手のミスを誘うことができます。得点が取れないとしても、相手のレシーブを崩すことで、ラリーを有利に進めることができます。サーブにおける上達のコツは「①構え」・「②トス」・「③インパクト」の基本を理解すること。理論的に「効果的かつ、得点に結び付きやすいサーブ」とは、フローターサーブは無回転で変化量の多いサーブ。ジャンプサーブ(スパイクサーブ)は高い打点からの強くてスピードのあるサーブ。とされています。

今回は、基礎編ですので、フローターサーブにおける「構え方」・「トス」・「インパクト」を解説していきます。ジャンプフローターサーブやジャンプサーブ(スパイクサーブ)に関しては、また別に記事で解説させて下さい。

・構え

右利きの人を例にして、構え方のポイントを解説していきます。左利きの人は左右を逆にして貰えればOKです。

①つま先を打ちたい方向に向ける(この動作でボールの方向が決まります)

②前にならえの体制をとる(両手を体に対して90度の角度で前方に伸ばす)

③左手の甲は天井、右手の甲は床に向ける(左手にボールを乗せる)

④右足を一歩~一歩半後ろに下げて、右足のつま先を90度右方向に向ける

⑤右手をまっすぐ後方に引く。

構えのポイントはたったのこれだけです。簡単ですよね。特に大切なのは、右足のつま先を90度右方向に向けること。右方向に向けることで、④の右手をまっすぐに後方に引く動作がかなり楽になります。右手をしっかりと後方に引くことで、インパクトの際に身体の捻りが生まれ、力強いサーブを打つことがでいます。

・トス

【トスのポイント】まっすぐ天井に向かって上げることです。前後・左右にぶれないようにしましょう。ボールをトスしてみて、そのまま左の手のひらに戻ってくればOKです。何度トスをあげても必ず左の手の平に戻ってくるように練習しましょう。意外と出来ていない人が多いです。

【トスの高さ】個人個人で好みがありますが、自分の頭よりボール1個分程度高く上げるくらいがちょうどいいと思います。少し高めが好きという人も顎が上がってしまう程、高くあげるのはおすすめしません。顎があがると見えている視界が変わってしまい、うまくボールにミートできなくなってしまいます。また頭の上でボールをインパクトする(かぶる)原因になってしまうので、気を付けましょう。

・インパクト

インパクトのポイントは右手を振り切らない。左手をしっかりと身体に引き付ける右足が一歩前に進む。です。それぞれ解説しますね。

【右手】右手は振り切らないようにしましょう。なぜなら、振り切るとドライブ回転(順回転)がかかってしまい、とても簡単にレシーブされるサーブになってしまうからです。前述したとおり、フローターサーブでは、無回転で変化量の多いサーブが効果的です。野球のナックルボールと同様に、どこに向かって変化するかがギリギリまでわからないボール。これはレシーブし辛いですよね。打ち方は右手がボールに当たった(インパクトした)瞬間に少しだけ、後方に引いてください。ボールに手がミートした瞬間に手を引けば、無回転サーブになります。ボールにミートするコツは、指と指の間隔を少し開けておくことです。

【左手】左手は、サーブを打つために右手がボールに向かっていると同時に身体の方へ引き付けましょう。イメージしやすいのは野球の投手がピッチングしているときの左手の動きです。ピッチャーもボールを投げる時に左手を身体に引き付けていますよね。

【右足】トスをまっすぐ上げられていれば、自然と身体の前でボールをインパクトすることができると思います。身体の前でインパクトできていれば、右足は勝手に一歩前にでます。右足が前にでないという人は頭の上で(かぶって)打ってしまっているか。上半身だけでサーブを打っている可能性があります。手打ちになってしまい弱いサーブになってしまうので、インパクトの際に、身体を前方方向に持っていくイメージを少し強くもってみましょう。

今回の記事では、アンダーサーブを練習することはおすすめしません。フローターサーブ・ジャンプサーブに限らず、サーブは打点が高い方が良いとされています。当然ですが、打点の低いサーブは山なりの軌道を描いて、相手コートに向かっていくので、チャンスボールになりがちです。力がなくて、「アンダーサーブじゃないとサーブが入らない!」という人は、拳を握ってサーブを打ってみて下さい。(手をグーにして打ってみてください。)普通に入ると思います。ケガや年齢で肩があがらない。という事情がなければ、フローターサーブに挑戦してみましょう。

■一人でも実践できるサーブの練習方法

■一人でもできるサーブの練習方法

サーブは、工夫次第で、1人でも練習することができます。いろんな練習の方法がありますが、今回は「素振り」「テニスボールキャッチ」を紹介しますね。構え方やインパクトの感覚を掴むことできるので、ぜひ実践してみてください。

・壁面を利用した素振り

壁面を利用した素振りで、インパクトの時の腕の角度や手の出し方を身につけましょう。スペースは必要ないので、自分の部屋で実践することができます。

■腕の角度を身に付ける

「構え」で解説した前にならえの姿勢で、両手を壁に向かって突き出します。指が壁に軽く触れるくらいの位置でOKです。準備ができたら、前述した「構え」~「インパクト」までの動作を参考に、壁に向かって素振りをしてみてください。そうすると、素振りの最後(インパクトの瞬間)は、右腕が90度になっていると思います。それが正しいサーブのインパクトの形です。

(最初の構え)

(インパクトの形)

■テニスボールキャッチ

テニスボールキャッチは、正確にボールをインパクトための練習です。素振りで形を整えた後に、練習してみるといいと思います。方法はシンプルで、バレーボールの代わりにテニスボールを使います。ポイントとしては、実際にテニスボールを打つのではなく、インパクトの際にキャッチをするということです。キャッチの瞬間に腕が90度になっているか?右足が一歩前に出ているか?など、フォームも確認しておきましょう。バレーボールよりも小さいテニスボールをしっかりとキャッチできるようになれば、おのずとバレーボールの芯を叩けるようになっています。

■プロが実践しているサーブの練習方法

■プロが実践しているサーブの練習方法

強く正確なサーブを打ち続けることはプロの選手でも難しいです。最後にプロの選手が実際に実践している練習方法を紹介しておきますね。少し難しいものもありますが、サーブの精度を上げたい人におすすめの練習方法です。

・白帯(ハクタイ)のギリギリを狙う練習方法

サーブは白帯(ハクタイ)に近い軌道でネットを超えることで、相手に届くまでの時間が短くになり、サーブカットし辛いボールになります。練習の方法は、白帯(ハクタイ)から40~50㎝くらいの高さの位置で、レフト側のアンテナとライト側のアンテナを紐で結びます。紐と白帯(ハクタイ)の間を狙ってサーブを打つことで、ネットのギリギリを通過するサーブの感覚を掴むことができると思います。

(イメージ)

慣れてきたら紐の位置を少しづつ下げていくことで、より白帯(ハクタイ)を狙えるようになります。サーブの軌道を可視化できるので、おすすめの練習です。

・サーブのコースを打ち分ける練習方法

サーブは正確にコースを狙うことも重要です。レシーブが苦手な選手やセッターがセットアップする動線を狙うことができれば、より効果的なサーブになります。コースを狙う練習はとてもシンプルです。コートを9分割して、番号を割り振りましょう。そして、指定された番号のエリアを狙ってサーブを打つ。狙うべき場所を明確にすることで、集中力があがるのと、どれくらいの精度で狙った場所にサーブを打てているかを確認することができます。

(イメージ)

コートを区切るのが難しい場合は、各エリアの番号の位置にカラーコーンを置いて実践してみましょう。エリア毎に力の入れ具合やボールの角度を変える必要があるので、結構難しいと思います。ぜひ、自信のある人はチャレンジしてみて下さい。

まとめ:サーブは練習さえすれば必ず上達する

サーブは、工夫さえすれば、いつでも・どこでも練習・一人でも練習することができます。また、スパイクと違って、身長や優れたジャンプ力に関係なく、どんな選手でも得点を狙うことが可能です。サーブは誰もがヒーローになれるチャンスがある。ということですね。今回の記事で紹介した「一人でも実践できる練習方法」で基礎を身に付け、体育館でバレーボールができる時に「プロが実践しているサーブの練習方法」で磨きをかけてみましょう。

コメントやご質問がある方は、ぜひ、Twitterにメッセージをください。

よろしくお願いします。